肉親の情（金萬有病院）

肉親の情

ピョンヤンのキム・マンユ病院*1には肉親の情を持って治療に当たっている医師たちがいます。外傷一般外科の医療チームです。

今年7月、体表面積80パーセントの火傷のチェ・グムチョルさんを蘇生させて大地を闊歩するようにしたチームです。

医師のパク・クァンチョルさんのお話です。

「私はチェ・グムチョルさんの担当医でした。医師になって間もなく、経験も浅いので患者の治療ができるかどうか心配でした。しかし、国が患者の蘇生を待っている、真心があればゆうに助けられると思うと自信が湧いて来ました」

当時、患者の状態は一刻の猶予も許されない時でした。医療チームは即時緊急の協議会を開き、救急対策を講じました。昼夜監視しながら治療を続けましたが、なかなか好転しませんでした。緊急に輸血を要する時、病院の医師たちが駆けつけました。自分の血液型が適合しているとして、我先にと袖を捲り上げました。

職場の同僚たちも駆け付けました。病院に血液がなくてではありませんでした。皆が親兄弟の身になって少しでも患者のためになりたいと思っていたのです。「誠至れば石の上にも花が咲く」で、病状は快方に向かいました。移植手術の段階で医師、看護婦たちは自分たちの皮膚から先に提供することにしました。

その真心によって患者は元の姿を取り戻し、職場復帰が可能になりました。チェ・グムチョルさんが退院する日、病院の人皆が嬉心で見送りました。

キム・マンユ病院の外傷一般外科の医療チームは今、更なる医療の成果を上げるため真心を尽くしています。