耐熱セメントを国産化した科学者たち
朝鮮で国産化の熱風が激しく巻き起こっている中、国の経済発展と科学技術の発展、人民生活向上に役立つ価値ある研究の成果が次々と連続して達成されています。こうした成果の中には国家科学院珪酸塩工学研究所で開発された耐熱セメントの生産技術もあります。
国家科学院珪酸塩工学研究所の副所長である博士、助教授チェ・ミョンナムさんはこう話しています。
「これまで共和国では典型的な耐熱セメントであるアルミナセメントを輸入に頼っていました。私たちは耐熱セメントの国産化のための研究に励んできました。研究室主任である功労科学者の称号を受けたチョン・ミョンチョルさん、研究者であるチェ・ジョンホさんをはじめ実力のある科学者からなる研究チームを組んで、共和国の実情に合う耐熱セメントの生産技術を一日も早く開発するよう積極的に後押ししました」
研究所では金属工場の高炉の排泄物であるスラグを利用して、多用途の特殊セメントを作るための研究をすでに久しい前から進めてきました。その過程にスラグと水ガラスを主な成分としているスラグアルカリセメントの耐熱性が非常に優れていることに着目しました。こうしてアルミナセメントの代わりにスラグアルカリセメントを利用するための研究が深まりました。
試行錯誤を重ねた末、研究所ではセメントの強さに影響を及ぼすスラグの粉末度を確定しました。スラグアルカリセメントの耐熱性と強さを改善する添加剤も自力で開発しました。その間、ここの人たちは短い間に耐熱セメントの生産技術を共和国の実情に合わせて高いレベルで完成する成果を収めました。
今、ピョンヤン火力発電連合企業所とスンチョン・セメント連合企業所など多くのところで切実に求めている耐熱セメントを国内生産でまかなっています。
チェ・ミョンナムさんのお話です。
「今後とも自力自強の威力はすなわち科学技術の威力であることを肝に銘じて、価値ある研究の成果を出し続けるつもりです。科学者の本分を果たしていきます」
2017年の記事