百発百中の射撃の名人

百発百中の射撃の名人

抗日の女性英雄金正淑女史は百発百中の射撃の名人として名を馳せました。金正淑女史はチュチェ24（1935）年9月、中国の車廠子（しゃしょうし）という所にあった遊撃根拠地で朝鮮人民革命軍に入隊しました。

その時、女史は「…この銃を握りしめ、金日成将軍に最後まで忠誠を尽くします。この一挺の銃を百挺の銃とみなし、この一発の弾丸を百発の弾丸として敵を撃ちます」と誓いを立てました。女史はその日の誓い通りに抗日の日々、指導者を命がけで守るため射撃の腕を磨きました。

チュチェ33（1944）年3月のある日、金日成将軍の臨席の下に朝鮮人民革命軍の隊員たちの射撃競技が行われました。射撃の号令とともに女史が撃つ三発の銃声が轟き、すべて標的に命中しました。隊員たちは女史に拍手喝采を送りました。

続けて行なわれた200メートルと300メートルの射撃でも女史は移動標的と固定標的を次々と命中させました。素早い射撃の速度と目を疑うような命中率にみなが感嘆を禁じ得ませんでした。

次は、100メートルの距離にある瓶に対する射撃でした。今度も女史は瓶の首を命中させました。拳銃射撃でも女史は振り向きざまに三つの標的を命中させました。射撃場を揺るがす歓声が上がりました。

この日の射撃で女史は一位になり、金日成将軍から小型拳銃の表彰を受けました。隊員たちは女史の射撃の腕は神業に等しいものだ、生まれつきのものだと口をそろえて言いました。

すると女史は明るく笑いながら、金日成将軍の下で戦う私たちにとって、射撃の腕を磨くのは単に軍事の義務だけでなく、朝鮮民族の運命を担う将軍を守る崇高な使命からのものだ、こうした使命感から銃を手から離さず、射撃の腕を磨いてきた、と言いました。女史の話を聞いた隊員たちは深く感心させられました。

この日の射撃競技は金正淑女史に見習って隊員みなが金日成将軍に限りなく忠実な革命戦士になるよう励ます契機となりました。