片意地を張るのは

片意地を張るのは

シン・ヨンイル：日本が2006年以来、2月22日を所謂『竹島の日』としてそのイベントを定例化しています。「独島が日本の領土であり、奪われた国土を取り戻さなければならない」というのがその猿芝居の骨子です。独島が歴史と地理・法律の面から見て朝鮮民族固有の領土だというのは周知の事実です。

歴史資料によりますと独島と鬱陵島は何千年も前から既に古朝鮮・辰国*1等、古代の朝鮮人によって開拓され朝鮮人の活動地域となって来ました。朝鮮民族が遠い昔から独島を開拓したというのは朝鮮の主な古書である『三国史記』にはっきりと記されています。

朝鮮初の統一国家だったコリョ、高麗は12世紀の中頃以後、独島と鬱陵島を蔚珍県に組み入れました。日本は14世紀末になって初めてこの海域に現われ17世紀頃から島に名を付けました。その後200年近くもこの辺りで影を潜めていましたが19世紀末になって再び独島の近海に侵入しました。法律上からしても独島は国際的に認められ通用されている発見の権利と先占の原則に全て適う朝鮮の島です。

朝鮮の最古の地理の本である『新増東国輿地勝覧』と1590年代の壬辰祖国戦争以前に作られた『東覧図』には、鬱陵島と于山島・独島が朝鮮の沖にはっきりと表記されています。日本の有名な地理学者である林子平が1785年に著した『三国通覧図説』の付録にも独島と鬱陵島が日本列島とまったく違う色で表記されています。更に1936年に日本陸軍参謀本部の陸地測量部が作成した『地図区域一覧表』にも鬱陵島と独島を同じ区画に入れて朝鮮本土に属しているものと表記しています。

近年も独島が日本の領土として表記されていない19世紀と20世紀に発行された〓〓〓用*2の日本地理〓〓と初等学校用の地理教科書、18世紀にフランスの或る地理学者が発刊した1730年代の朝鮮地図である『朝鮮王国全図』をはじめ独島が朝鮮民族の領土である事を示す資料が相次いで公開されました。

問題は日本がこれについて熟知していながら片意地を張る事です。その理由は他にありません。独島を奪われた国土のように見せかけてその奪還への社会の認識を形成し、自分達の海外侵略の野望の実現に有利な条件を作る事にあります。実際に日本の政界で日本領土の竹島奪還なるもののシュプレヒコールが公然と上がっている中、独島を奪還する為には武力使用も戦争も辞さないという極めて好戦的な妄言も躊躇っていません。日本の反動勢力は新しい世代の世界観の形成に重要な役割りをする教科書にも独島強奪の野望を隠さず、独島の強奪へと世論を動かしています。

日本自衛隊は独島の周辺を随時パトロールしながら虎視眈々と強奪の機会を狙っています。一朝有事の際、機会が訪れるなら日本は所謂『竹島の奪還』の名目で再侵略の導火線に火を点けこれを拡大して全朝鮮に再び侵略の足を踏み入れるだろうというのは、余りにも明白な事です。日本の行為に朝鮮民族は怒り心頭に発しています。

過去、日本帝国主義によって何十年も身震いする不幸と苦痛を強いられた朝鮮人民は日本の侵略行為に絶対に手を拱いていないでしょう。

（時事評論）

※専門用語が多用された文章を、読みが下手な人が読むと聞き取りが大変です。