熱い民族愛

熱い民族愛

ピョンヤンのリョクポ区域*1のリョンサン*2というところにコグリョ、高句麗の始祖王であるトンミョン王の陵があります。朝鮮の歴史でコグリョはB.C.277年からA.D.668年まで存続した国です。トンミョン王を始祖王とするコグリョは、凡そ1000年間存続し、世界に名を馳せました。トンミョン王陵は千年強国の建国者の陵らしく壮大に作られました。またといない愛国者である偉大な金日成主席が陵の改築を指導しました。

トンミョン王陵遺跡管理所のムン・グムスクさんのお話です。

「かつて、トンミョン王陵とその一帯のコグリョ時代の遺跡は、外部の侵略者によって何度も掘り起こされて酷く破壊され、人々の関心外にありました。それが、偉大な金日成主席と金正日総書記の教えによって、徹底的な発掘が行われ、コグリョ式に改築されました」

コグリョ時代に3度の遷都がありましたが、今のトンミョン王陵は427年のピョンヤン遷都の時に移して来た王陵です。日本帝国主義の植民地支配から朝鮮が解放された直後からコグリョの始祖王陵にいつも関心を払って来た金日成主席は1970年代初めに何度も王陵を訪ねて全面的な発掘を行うことを指示しました。その後、トンミョン王陵をコグリョを代表する遺跡にさらに立派に作ることを教え、陵の碑文の草案と石像、陵のミニチュアを見てつぶさに指導しました。

国中の関心の中、王陵の建設が本格化していたチュチェ80（1991）年5月1日、主席は王陵の改築現場を訪ねました。メーデーの日に現場を訪ねた主席に見えた建設者は胸が熱くなりました。主席は建設者の労をねぎらい、陵がとても見事だ、すっかり変わったとし、立派に作って子孫に譲り渡そうと言いました。この日、主席は陵の左右にあるつがいの石の虎を猛獣の威厳を生かして造り、武官と文官の石像も今の二人の倍に増やし、中央の石灯籠の高さと陵に入る門のサイズを比例よく作り直すことについて教えました。何か不足しているところはないかと思いに浸っていた主席はトンミョン王陵へと流れるムジンという川をせき止め、魚も養い、釣りも出来るよう周辺を人民の憩いの場に造ることについて具体的に教えました。

トンミョン王陵を立派に作って子孫に譲り渡そうとの金日成主席の関心はこれに止まりませんでした。いつも王陵の建設に関心を向けていた主席は5日後に又もや王陵を訪ね、トンミョン王の画像を座って政務を司る姿でなく、馬に載って出征する姿に描くべきだとし、門の丹青も歴史的事実に合わせて施すべきだと教えました。金日成主席の熱い民族愛により、トンミョン王陵は千年強国の開国者の陵らしく立派に作られました。

トンミョン王陵にはコグリョの歴史を輝かした金日成主席の不滅の業績を今に伝えるトンミョン王陵改築記念碑が門の前に建てられています。石碑には「トンミョン王陵改築記念碑」という主席の直筆が刻まれています。