民族自主の原則を示したパンムンジョム宣言

民族自主の原則を示した板門店宣言

この4月に行われた北と南の第3回首脳対面と会談では、朝鮮半島の平和と繁栄、統一の為の板門店宣言が採択されました。板門店宣言の採択は国の自主統一偉業の転機を開いた、民族史に残る出来事です。朝鮮の北と南は板門店宣言で、民族自主の原則を再度確約しました。

民族自主の原則は、民族の志向と願い通り国の自主的統一を実現する為の根本的な方途です。70年以上の長い間、分断の悲劇と苦痛を舐めてきた朝鮮人民は、一日も早く民族の和解と団結、平和と統一を実現する事を願っています。民族皆の志向と要求に即して北と南の関係を改善し平和と統一の道を開く為には、民族自主の原則を堅持しなければなりません。北と南の関係はあくまでも朝鮮民族内部の問題で、北と南が主人となって解決すべき問題です。その為、北と南の間に提起される全ての問題を朝鮮民族同士の原則、民族自主の原則で解決するしっかりした立場と観点を持たなければなりません。

民族自主の原則を堅持するのは、国の統一偉業本来の要求です。朝鮮の統一は本質に於いて、外部勢力によって北と南に分かれた民族の血脈を繋ぎ、全民族的範囲で民族の自主権を実現する偉業です。外部勢力は朝鮮民族を人為的に二分させ、朝鮮半島で緊張緩和と平和、北と南の関係改善の局面を迎える度に、北と南の対決を煽り水を差して来ました。北と南が外部勢力を排撃し民族同士力を合わせれば、提起される全ての問題を民族の意思と要求、共通の利益に即して順調に解決する事が出来ます。

板門店宣言は朝鮮民族同士の理念、民族自主の原則を骨子としています。これに背を向け民族自主の原則から逸れるなら、民族皆の意思と要求通り北と南の関係を改善する事が出来ません。歴史と現実は、北と南が如何なる場合も民族の運命を自ら決定し切り開くとの揺るぎ無い意思を持って、民族自主の旗の下に進まなければならないという教訓を教えています。

ご存知のように李明博、朴槿惠政権は、歴史的な6月15日共同宣言が示した朝鮮民族同士の理念を踏み躙り、外部勢力に頼りそれと協調して、同じ民族との対決に躍起になりました。南朝鮮保守集団のアメリカ追従、外部勢力への依存政策が招いたのは、北と南の対決の激化と戦争危機の増大しかありません。北と南の民族皆は大国追従と外部勢力への依存を徹底的に排撃し、民族自主の旗の下に平和と繁栄、統一を推し進める事を求めています。

朝鮮人民はこれからも民族自主の原則に則り、北と南の関係と国の統一の為の全ての問題を民族同士協議し、団結した力で和解と平和繁栄の新時代を果敢に開いて行くでしょう。

（チュチェ思想）