母親の思いで（沙里院鞄工場）

母親の思いで

カバン、と言いますと、それはさほど大きくないものですが、人の生活に欠かせない重要な生活必需品です。ファンヘ北道*1にあるサリウォン・カバン工場で生産されるカバンが、道内の生徒と学生の間で好評を博しています。

工場の従業員は生産者である前に母親の立場になって、製品の一つ一つに真心を尽くしています。しばしば学校に出向いて、どんな色と紋様、形のカバンが生徒、学生に受けるのか随時調べています。そして、意見をまとめてそれに見合ったカバンを生産しようとしています。

出勤するときや帰宅する時も、「ソナム*2」ブランドのカバンを背負っている子供たちを見ると、歩みを止めて、カバンが大きくないか、バンドの長さは手頃なのか気を使っています。このように、母親の思いでカバンをつくろうと、ここの人たちは懸命に努力しています。

カバンの曲率を正確に保つためのスポンジの切断機を自力で製作し、新しいプリントの方法を考案して取り入れたのを始め、数十件の価値ある技術革新案も出しました。

ここの従業員の真心こもる「ソナム」ブランドのカバンは、青少年たちの生活の親しい道連れとなっています。

（経済―工業）