母の幸せ（キム・ミファ）

母の幸せ

子供一人を育てるのに工数が五万とかかるという言葉があります。子育てがそれだけ大変だと言う意味ですね。

ピョンヤン市*1チュン区域*2のトンフンという町*3に住む84歳のキム・ミファさん。おばあさんには6人の子がいます。キムさんの一番の自慢は、家にある21もの大学の卒業証書です。4人の娘と2人の息子がみな大学を卒業し、婿、嫁、孫たちも皆大学を出ました。

そんなおばあさんですが、学費と言う言葉を知りません。共和国では、小学校から大学まで、さらに、あらゆる形の教育が全て無料だからです。大学と専門学校の学生は、返済する必要のない奨学金までもらいながら勉強しています。

そればかりか、人民みなに、国が建てた住宅が無料であてがわれています。社会主義制度のもとで、国の恩恵にあずかりながらキムさんは何の心配もなく子達を育て上げました。立派に成長したその子たちが、おのおの自分の持ち場で国の発展に尽くしています。

軽工業部門で毎年、高い実績を上げて人民から愛されている長女と3女。中央機関の公務員、大学の講座長、博士として、国に報いる一念で専攻の分野で成果を上げている長男と次男。また、学院の教壇に立ちながら「母の胸を歌います」など多くの文学作品を出したと言う4女。

昨年、金日成総合大学法律大学の講座長をしている次男に、家具調度一式が揃っている2百平方メートルの教育者住宅が無料であてがわれました。今年は、中央科学技術通報社で部長をしている次女が博士号をもらっています。

キムさんは、6人の子を育てながら本当に幸せだった、ありがたい社会主義制度があってこその今日の幸せである、と口癖のように言っています。

そして、子達みなに、偉大な金正日総書記の遺訓を胸に刻み、敬愛する金正恩元帥の指導に忠実であるように、強い国をつくるため一生懸命働くように、と常々言い聞かせています。