歴史遺物　ピョンヤン鐘

歴史遺物　ピョンヤン鐘

姜成姫（カン・ソンヒ、カン・ソニ）：共和国の首都平壌の中区域*1の大同門という町*2には平壌鐘があります。平壌鐘は美しい外観と荘重な音（ね）で古くから平壌の名物とされて来ました。今のは1726年に鋳直された物です。

鐘には当時の時代像と祖先の鋳造技術を伝える複数の仏像と様々な文様の装飾が施されています。龍頭は2頭の龍が絡み合っている形をしていますが、これは朝鮮の鐘特有の伝統的な金属工芸術を見せるものです。

当時、平壌鐘は城門の開け閉めの時刻を知らせていました。22時に鐘が28回鳴ると平壌城の中の城の4つの大きな城門を同時に閉じて通行を禁止し、明け方の4時に鐘が33回鳴ると城門を開きました。

平壌鐘はまた外的の侵入と城内の様々な出来事を告げる信号手段にも利用されました。外来侵略者の進入を知らせる警報を鳴らす時には鐘を無数に鳴らしました。元旦に入る瞬間になる除夜の鐘の音は新年を迎える平壌城の人達を豊かな情緒に浸らせました。

そのような平壌鐘が朝鮮封建王朝の滅亡と共に亡国の泣き声を伝えながら自分の使命を終えました。朝鮮を占領した日帝は平壌鐘を鳴らすのを禁止しました。平壌鐘は日帝の銃剣の下で数10年間黙り込んでしまいました。

平壌鐘が自分の音を取り戻した日は国が解放された年である1945年12月31日でした。この日、偉大な金日成主席は国が解放されて勤労人民の世の中になったから、新年を迎えて国の喜び事を知らせる意味で平壌鐘を大きく鳴らすようにしました。夜空に鳴り響く鐘の音を聴きながら人民は感激の歓呼を上げ、新しい民主朝鮮の建設に一身を投げ打つ誓いを立てました。

解放の喜びを一層募らせた平壌鐘の音、それは優れた指導者を仰いで国も在り民族の悠久な歴史も輝くという真理を刻み付けました。

（レクリエーション、視聴者と共に―リクエスト）