板飛び

板飛び

板飛びは長い板の中心に支点、つまり支えとなる台を置き、板の両端に1人ずつ立って、代わりばんこに足に力を入れ、その弾みで空中に飛び上がる朝鮮固有の遊びです。

板飛びは古い伝統を持っています。伝えられているところによりますと、封建の束縛の中、自由に外出できなかった女性たちが外を覗き込もうと、塀のそばに板を置いて遊んだと言います。

当時、板飛びは地方によってその方法が異なりました。遊具が簡単で、広い空間を要しないばかりか、遊び方も単純なので、少女から主婦に至るまで誰もが楽しめます。

板飛びは真っ直ぐに飛び上がったり、変わりばんこに飛び上がったり、また芸を競い合ったりのいろいろな方法があって、普通2分間、行われます。板飛びでは飛び上がりと空間での姿勢、飛び降りのこの3つの技術が密接に結び付けられて繰り返されます。

そしていろいろな方法で試合も行われます。限られた時間内に誰がもっと高く、もっと晴れやかに飛び上がるかによって点数を取る方法で勝負を競い合います。試合の時は伝統を生かして、身なりも朝鮮式に着こなします。選手たちは朝鮮のチマチョゴリをまとって腰を紐で締めつけ、それにふさわしい履物を履きます。

闊達で楽天的な朝鮮の女性の感情に合う板飛びは今も広く行われています。

（観光）