未来に捧げる情熱

未来に捧げる情熱

一冊の本があります。ピョンヤン建築総合大学の学生たちが近年設計した完成予想案をまとめたものです。どれもユニークなものばかりで、建築造形的にも芸術的にも非の打ち所のないものです。その中には完成したものもあればこれから建設されるものもあります。

ピョンヤン建築総合大学のホン・ソンリョン副総長は、チュチェ102（2013）年11月26日、大学を訪れた敬愛する金正恩元帥が、学生たちのこの作品集を見てすこぶる満足されたといい、ある教師の名前を挙げるのでした。

「よく見てください。ほとんどが建築大学学長のリャン・ボンジン先生が指導したものなんですよ」

今の家よりもっと素晴らしい家をピョンヤン、いや国中に建ててみせる。これが、積み木で家を建てながら遊んでいたころからのリャン先生の夢でした。

軍隊服務を終えて、希望通り、当時のピョンヤン建設建材大学に入学したリャンさんは、卒業して大学の教員になりました。幼い頃の夢も叶え、有能な建築家を多く育てて国の未来を築いていこうと思ったのです。

リャン先生はいつも学生たちと共に過ごしました。講義が済むと、学生たちと一緒に国家レベルの重要建設の設計をするなど昼夜のべつなく多忙な毎日を送りました。より理想的な建築設計めざし、参考書に埋もれて夜を明かしたことも、大学生の眼を開いてやり、一本の線、ひとつの点の重要性を諭しつつ夜を明かしたこともありました。

「6年のチョ・グァンイルです。学長先生の言葉と行動の一つ一つには、文明国朝鮮の未来を築いていく愛国心が強く感じ取れます。先生は数十年もの間、あくなき情熱で学生たちと一緒に建築創作に携わりながら導いてくれる愛国者だと思います」
「5年のパク・ソルチュです。大学を卒業して重要建設の設計を受け持つ建築家になった後も学長先生のことを忘れないでしょう。設計で行き詰ったときは、先生のことを思い出しながら力を出してがんばっていくつもりです」

およそ20年にわたり、有能な建築家を育て、多くの国家的な記念碑の設計を手がけてきたリャン・ボンジン学長は、常に文明国朝鮮の明るい未来を胸に描き続けていたのです。

功労科学者の称号を受けたリャン・ボンジン助教授のお話です。

「建築学者にとって未来を愛することが何よりも大事だと思います。敬愛する金正恩元帥が望むとおり、未来をみつめ、明るく美しい未来を築くために知恵と才能を捧げるのは、私の人生の誇り、栄誉だと思っています」

未来を愛し、美しい未来を一番先に設計する先駆けになろう！

このような意志に燃えて、金正恩元帥の新年の辞にのっとり、有能な建築家の育成と建築設計の新たな目標実現に取り組んだリャン・ボンジン先生です。

50代前半の油の乗った建築学者の話はこれからも続くことでしょう。