朝鮮の声郵便箱190609

「朝鮮の声」郵便箱 2019.06.09

呉英淑（オ・ヨンスク）：「朝鮮の声」放送へようこそ。

カン・ソンヒ：「朝鮮の声」放送へようこそ。

呉英淑：はい、この頃の平壌は暑い日が続いていますが、皆さんの地方では如何ですか？

カン・ソンヒ：そうですね。でも朝晩はちょっとひんやりしますね。

呉英淑：さてお便りのご紹介ですが、まず「朝鮮の声」放送の古くからのリスナーで親しい友である群馬県のすずきよしかずさん、すずきよしかずさんからのものです。すずきさんは5月10日付の受信報告と共に、こんな内容のお便りをお送りになりました。

「日本語課の皆様お変わりありませんか？　5月も中旬になり気温が上昇して来ました。まだ体が暑さに慣れていない為真夏の暑い日の感じ方よりも更に暑く感じます。我が家の庭のツツジも花の盛りを過ぎ黄緑色の新芽が美しい季節になりました。平壌市の街路樹にはどのような木の種類が使われていますか？　街路樹の管理は市の管理となっているのですか？」

カン・ソンヒ：はい、平壌市内の街路樹には色々な種類の木が使われています。牡丹峰沿いに延びている通りの広い車道の両側にはアンズの木が育ち、春ともなりますと美しい花と香りで牡丹峰の風致を更に引き立てていますし、町行く人々にしみじみとした春の味わいを感じさせています。

呉英淑：蓮池*1という町へと通じる通りには柳の枝が枝垂れ、真夏には涼しい木陰を作っています。また都心を交差する複数の通りにはメタセコイヤとイチョウの木等、色々な良種の木々が都市を緑一色に飾っています。これ等の街路樹は平壌の各区域の園芸事業所が受け持って管理しています。

カン・ソンヒ：すずきさんはお便りに、「金正恩委員長の命令により発射訓練が行われ成功したニュースは日本でも大きく報道されました。朝鮮半島に完全な平和が訪れるまでは自国を守る為に武力は必要だと思いますが、如何でしょうか？」とも書いておられました。

呉英淑：その通りですね。所謂“平和”の触れ込みで襲い掛かる敵対勢力の欺瞞的なジェスチャーに騙されて、国を滅ぼし民族を滅ぼした例は数知れずあります。共和国を飲み込んでしまおうとする敵対勢力の蠢動が続いている状況下で、すずきさんの仰っているようにこの地に完全な平和が訪れるまで自国の防衛力を強めるのは必須です。

カン・ソンヒ：半世紀以上も「朝鮮の声」放送を聴き続けて来たすずきさんが、まだ暑さに成れていないとの事、心配ですね。高齢のすずきさんですが、涼しい海辺や森の中でゆっくりお寛ぎなさって夏バテなさらないようお願いするものです。健康に特別留意し長生きなさるようお願いします。

呉英淑：埼玉県のなんばひろしさん、なんばひろしさんは5月11日付の受信報告と共に放送の電波の状態について詳しくお書きになり、長崎市のふるかわはやとさん、ふるかわはやとさんは5月5日付の受信報告をお送りになりました。

カン・ソンヒ：東京都のおのたかおさん、おのたかおさんは4月14日と27日付の受信報告が添えられたお便りで、混信がある事と庭園に植えたジャガイモの芽が出て来た事、これからはトマトとキュウリ、ナス、ピーマンの苗を植える予定である事をお知らせになりました。

呉英淑：そして「『いつもそばに』はいい歌ですね、また聴きたいです。朝鮮大学校は比較的近距離ですので40年も前ですが一度訪問した事があります」とお書きになりました。

カン・ソンヒ：生活を立派に築いて行くおのさんの姿が目に浮かんで来るような内容ですね。春には周辺の山に登って山菜も摘み、家で鉢植えも育て、庭園で様々な野菜を育てる一方で、放送もお聴きになり歌もお楽しみになって、人々との信頼を厚くして居られるおのたかおさんのお便りを拝見する度に、心の温もりを感じるスタッフです。

呉英淑：頑張り屋で、情緒豊かで、義理の厚いおのさんを通じて、生活を大切なものとして美しく築いて行く人だけに有り得る事だと思われますね。おのさんがこれからも、生活の事や色々な事が込められたお便りを沢山お送りになるものと信じて止みません。

カン・ソンヒ：愛媛県のますもとしのぶさん、ますもとしのぶさんは、「日本と朝鮮民主主義人民共和国はもう敵国*2でもなく友人です。朝鮮半島から争いの無い明るい社会をつくる為に一緒に努力しましょう。日本語の周波数と時間帯を教えて下さい」という内容のお便りをお送りになりました。

呉英淑：敵と言いますと“争い合い、侵し合う相手”という事でしょう。平和と正義を重んじる朝日両国人民の立場から見る時、ますもとさんが共和国と日本は敵国でないと仰いましたがご尤もだと思います。けれど今尚、両国の関係が改善されないのは何故でしょうか？

カン・ソンヒ：はい、それは高知県のとだたけしさん、とだたけしさんからのお便りを見れば十分分かると思います。3月17日付の受信報告が添えられたお便りがやっと今に届きましたが、そこにはこう書かれていました。

「日本が太平洋戦争期間中に朝鮮の女性の方々に多大な被害を与えたのは歴史的観点から見て明白であり、多くの日本人はその事を理解しているはずです。しかし一部の偏向した思想の日本人がこれらを無かった事のように発言し、朝鮮をはじめとする各国に対し今尚差別的思想を持っている事を非常に恥ずかしく思います。正しく歴史を理解する事こそが真の友好を生むと考えます。一部の偏向した日本人の思想に目を向ける事なく、両国の関係が良好に発展して行く事を願います」

呉英淑：とだたけしさんもお便りに触れていますが、嘗て日本は朝鮮を強権で占領し数十年間の植民地支配の政策で朝鮮人民に計り知れない不幸と災難を振り掛け、数多い財貨を奪い去りました。こうした事から見ても朝鮮に災難と不幸を強いた日本は正に朝鮮の敵国ではないかと思います。

カン・ソンヒ：今、日本の絶対多数の人々は正義と平和を重んじ、朝鮮人民との関係改善を求めています。近くに居ながら親しく付き合おうというのは人間の初歩的な要求です。とださんもお書きになりましたが、歴史を正しく評価するのは真の意味での友好を望む事であります。歴史の歪曲で真実を覆い隠し愚弄する日本当局の危険な行動は、朝鮮人民だけでなく世界の懸念を呼んでいます。

呉英淑：今の朝日関係改善の問題は本質に於いて、嘗て日本が朝鮮人民に犯した罪を認めるだけでなく謝罪し、綺麗に清算したのに基づいて、両国人民の利益と時代の要請に合わせて新たな関係を結び発展させる事でしょう。これを熟知した上で日本当局が朝鮮民族に犯した絶対許せない罪に対し、真面目に謝罪し賠償するよう働きかけるのが基本だと思います*3。

カン・ソンヒ：関係を改善し仲良く行き来しながら友好を深めるその日の為に今、大勢のリスナーの皆さんが鋭意努力しています。「朝鮮の声」はこのようなリスナーの皆さんが居るのを誇りに思っております。

呉英淑：リスナーの皆さん、世界の平和と正義の為の偉業の一部分である朝日関係改善の為に、世界の平和と正義の為に、共に頑張って参りましょう。

カン・ソンヒ：ではリスナーの皆さん、次のこの時間にまたお会いしましょう。

（「朝鮮の声」郵便箱）