朝鮮の伝統楽器

朝鮮の伝統楽器

民族ごと固有の伝統楽器があります。伝統楽器の多様性とその発展は伝統音楽の発展と深く関わっています。朝鮮の伝統楽器も朝鮮人民の生活の情緒と感情に相応しく長い歴史的期間を経て発展してきました。

朝鮮の伝統楽器の特徴は全体として響きが柔らかく澄んでおり、その表現力もとても豊かで繊細なことです。朝鮮の伝統楽器は現代の朝鮮人民の思想感情と情緒に合うよう絶えず改良され、その過程に新しいタイプの伝統楽器も生まれました。

国立民族芸術団の伝統器楽重奏団の楽長であるリ・ジョンオクさんのお話です。

「1970年代初め、偉大な金正日総書記はある芸術団体の伝統器楽重奏組を指導する際、歴史の古い朝鮮のある伝統楽器をカヤグム*1のように横にさせて演奏ができるよう製作するための課題を示しました。その後、その楽器を改良した新しいタイプの伝統楽器の試作品が出た時は、直々演奏を聴いて、楽器の製作者も見つけなかった欠点を即座で指摘しました。そして、楽器の改良で必ず守るべき原則は、元の楽器固有の特徴が失われないようにすることだ、この楽器もピッチカートができるようもう少し研究して見るのが良かろうと教えました。新しい伝統楽器が製作された時、総書記は『オクリュグム*2』と命名しました」

その後も朝鮮では指導者の深い関心の中、伝統楽器の改良が活発に進められ、この過程にカヤグム、ヘグム*3、チョテ*4、タンソ*5などの数多くの伝統楽器がそれまでの欠点を克服し、時代感覚に合うよう改良されました。

楽器のボリュームが遥かに高められ、音域も広まり、演奏の性能や表現能力も高まりました。数多くの伝統楽器が改良されて朝鮮の伝統音楽は新たな水準で一層発展することができました。

これらの伝統楽器は今、朝鮮の主な芸術団体の楽器編成でメーンシャフトを成しており、その生命力が余すところなく誇り示されています。特に、伝統楽器と洋楽器が組み合わされた朝鮮の主体的な混成管弦楽はそのユニークな音色で世界の人々を驚嘆させています。

民族の優れた文化と伝統、不世出の偉人の指導が宿る朝鮮の伝統楽器、これは永遠の朝鮮民族の富であり、自慢です。

（芸術）