普通の日の1日

普通の日の1日

ひたすら人民の幸せのために1日も休むことなく生涯の全てを尽くした偉大な金日成主席は朝鮮人民の永遠なる指導者で、優しい父でした。

金日成主席は国が解放された時から生涯を閉じるまでのチュチェ83（1994）年まで数知れない日曜日と祝日を返上して、国と人民の幸せのために捧げました。その中には熱い人間愛と献身の労苦で綴られた生誕日もありました。

チュチェ35（1946）年4月15日を控えたある日のことでした。国の解放後、初めて迎える主席の生誕日なので、抗日の女性英雄金正淑女史は祝いの膳を用意していました。そのことを知った主席はしばらくの間、何か考えていましたが、やがて女史に食べ物を余分が出るように準備するよう頼みました。

このことを伝え聞いた抗日武装闘争の参加者たちは願いが叶うかも、という思いでとても喜びました。ところが数日後、主席の誕生日祝いはある若い闘士の結婚式に変わりました。

チュチェ43（1954）年4月15日、主席はある農業協同組合を訪ねて、あぜ道で農業を立派に営むための方途を相談し、チュチェ66（1977）年4月15日には石炭が増産されればそれに越したことはないとして、ある炭鉱地区で生誕日を迎えました。

それだけではありません。ある年の生誕日は牧場を訪れて食肉の生産を増やすことを協議し、また1日中、党活動の懸案を協議した日もありました。そして外国訪問の途について生誕日を迎えた日もありました。

毎年の生誕日をこうして過ごす主席のことを考えて、回りの人たちが総出で地方に出張したことがありました。その日の1日だけでも主席が休んでほしいと言う願いからでした。しかし、主席はこの日も農業の段取りがどうなっているか調べるために郊外の農場に出向きました。

主席の生誕日はこのように流れました。けれど主席は晩年に、人民のためにすべきことが山ほどある、私が仕事の手を休めるなら、それだけ、金正日同志に負担をかけることになる、金正日同志が人民のために夜を明かして仕事に励んでいるのを見ると、少しも休みが取れない、と言いました。

このように金日成主席の生誕日である4月15日は国と人民のために胸を燃やした普通の日の1日でした。

（偉人伝）