教育者の姿勢

教育者の姿勢

金日成総合大学物理学部の光電子研究所は、科学研究と教育でめぼしい成果を達成し、国内外の注目を浴びる貫禄がある集団です。所長は50代のキム・チョルスさんで、教授、博士です。

キムさんが出した研究の成果のうち、国内で重要視されるものが少なくありません。その高い実力と教育の資質に、学生の誰もが尊敬の眼差しを送っています。1つの自然現象や生活の断面を前にしても、どのように講義に取り入れ、科学研究に役立てるか、キムさんは常に思索に耽りました。世界一流大学で取り扱う一般物理学の教授の方法についても研究し、国内の実情に応じて取り入れ、完成するため努めました。

その過程に教授の新しい方法を多く編み出しましたが、中でも専門家の最大の関心を引いたのは講義の内容と実演の取り合わせでした。そのため、数十種の実演機器と装置も考案しました。また、各種の先端実験装置を自ら製作して、研究所の専攻実験と学部の現代物理実験を世界のレベルに引き上げるのに寄与しました。

キムさんの講義には常に興味津々たるものがあり、学生の信望を集めていると言います。本科の段階から科学研究に加わる学生たちを受け持って、世界に挑戦し、世界と渡り合うという度胸で研究テーマを設定し、意欲的に取り掛かるよう指導しました。それで、多くの教え子たちが大学時代に価値ある論文を提出し、卒業後は専門研究機関で直ぐ頭角を現しました。キムさんは自分だけでなく、研究所の人たちを更なる目標へと督励しています。

キムさんのお話です。

「共和国では学生みなが高等教育までの全課程を国の負担で修了しています。私も例外ではありませんが、今は教育に携わっています。国の配慮で学んだ大学生が卒業後、国の繁栄のために貢献するのは当たり前のことです。そのためには在学中に熱心に学んで学術タイプ、実践タイプの人材に準備しなければなりません。このような人材を育てるのが教育者の任務です。私たち教育者が本分に忠実で、教育に全身全霊を打ち込むべきだと思います」

模範教育者になり、専攻分野で権威になること、これがキムさんを始め研究所の人みなが掲げる目標です。

（今日の朝鮮）