故里への熱い愛情を歌う歌

故里への熱い愛情を歌う歌

「故里の我が家」、この歌はチュチェ41（1952）年に創作されました。当時、朝鮮はアメリカを頭とする帝国主義連合勢力の侵略を退ける祖国解放戦争の最中でした。

百数十年間、一度も敗れたことのないアメリカに比べ、朝鮮民主主義人民共和国は創建されて間もない国でした。

しかし、朝鮮の軍人と人民は偉大な金日成主席の周りに固く結集し、主席の正しい導きの下、戦争勝利のためにすべてを尽くしました。まさにこうした時の生活がそのまま込められた戦時歌謡の一つが、この歌「故里の我が家」です。

歌は雨あられと飛んでくる弾雨の中、塹壕で故里に思いを馳せる兵士たちの姿を通して、国を守って戦った人民軍軍人の気高い愛国心と英雄精神を芸術的に見せています。共同で作詞し、リ・ミョンサンさんが作曲したものです。

金日成総合大学文学大学の講座長チョン・ドゥグクさんのお話です。

「戦時歌謡『故里の我が家』は一つの節からなっています。歌は故里の我が家はすなわち祖国だと言う哲学を教えています。『楽しき思い出　わが故里よ』と言う素朴なくだりで始まる歌の前の部分では、金日成主席の許で幸せな生活を送っていた故里に思いを馳せる人民軍軍人の感情をリアルに見せています。歌は故里を焼き払ったアメリカ帝国主義者に対する憎悪に燃え、決死の戦いに出た人民軍軍人の無比の犠牲精神と不屈の意志を見せています。また、侵略者を退け、勝利した故里に戻って世界が羨む楽土を建て、主席の許でいつまでも幸せになりたいという人民軍軍人の勝利の信念と革命的楽観を見せています」

戦時歌謡「故里の我が家」のこうした崇高な思想は思索と意志をかきたて、しんみりとしたメロディーによって情緒深く表れています。

戦争参加者のリ・ギョンバンさんはこう語ります。

「今も、塹壕の中で『故里の我が家』、この歌を歌っていたときのことがありありと浮かんできます。この歌は歌詞も、メロディーもよく、本当に気に入りました。硝煙漂う山で故里と父母妻子を思いながらこの歌を歌いました。この歌を歌いながら私たちは勝ったのです」

今もこの歌は朝鮮人民の間で広く歌われ、故里と祖国に対する熱い思いを抱かせています。