感動深いシーン

感動深いシーン

今年の2月14日は、偉大な金正日総書記が朝鮮民主主義人民共和国大元帥の称号を授かってから5年になる日です。この日を迎える朝鮮人民は総書記への切なる思いで胸一杯です。

生前、金正日総書記は、自分は軍人がいるところならそれが遠く険しくても訪ねて信頼と恩情を寄せ、温かく包み込んで、先軍革命の同志に育てていると言いました。総書記が険しいオソン山に登ったのも兵士がいるからでした。

いつか、ある国の大使館付き武官が、「私は金正日将軍がオソン山*1に登ったことを聞いて、ここに威力ある新鋭兵器や大攻撃集団が陣を構えているのではないかと考えていました。ところが、その険しく高い峰に登ってみますと軍人しかいませんでした」と話しました。

チュチェ87（1998）年8月3日、総書記がオソン山に登る時のことです。昨夜の雨で山道はとてもぬかるみ、滑りやすいでした。随員たちは総書記に、今日だけは引き返して欲しいと言いました。

総書記は、山に兵士たちがいるのに、ここまで来て引き返すわけにはいかない、最高司令官が今日のような悪天候の日に前線の険しい山道を登ってみてこそ、兵士たちの生活が良く分かると言って、険しい山道を登りました。

歩一歩と山頂に向かってかろうじて登っていた車が、ある曲がり角で空回りし、後ろに滑りました。後一歩は、崖っぷちでした。総書記は少しも驚かず、車から降りて、車体に肩を突っ込みました。

このように危険を冒して車が前方指揮所に着いた時、総書記の服は泥に塗れていました。総書記を仰ぐオソン山の兵士たちの顔には、涙がとめどなく流れ落ちました。

兵士たちの心を察した総書記は、大丈夫、良い道だけを選んで行くわけにはいかない、険しい道も歩んでみなければ、と言いました。兵士たちはせきを切ったようにむせび泣き、総書記に抱きつきました。

最高司令官と兵士のつながりを見せる歴史に残るシーンでした。