愛読していた畜産関連の教材

愛読していた畜産関連の教材

共和国の農民たちの科学技術のレベルを高めるため腐心した偉大な金日成主席の革命活動の歴史には、愛読していた畜産関連の教材を羊の飼育係に送った胸の温まる話もあります。

ずいぶん前のことです。ある協同農場を訪れた金日成主席は飼育係の手を1人1人握って、羊の飼育をどうしているか聞いてみ、羊を小屋の外へ放して見るようにと言いました。飼育係の1人が戸を開けると、羊が群れを成して外へ出ました。

主席は子羊1匹を持ち上げて、羊をよく飼育したと重ねて評価しました。そして、回りの人たちに羊の寿命がいくらなのか知っているかと訊きました。誰も答える人がいませんでした。主席は羊を飼育するにはその知識を知らなければならないといって、羊の特性と飼育の方法、寿命について分かりやすく教えました。

それから数日後、主席は飼育係に愛読していた畜産関連の教材を送りました。その教材を1枚1枚めくっていた飼育係の胸は高鳴りました。主なくだりには赤い鉛筆で線が引かれていました。

その後、またもや農場を訪れた金日成主席は飼育係に会って、羊の飼育で分からないことはないかと優しく聞きました。飼育係の1人が気兼ねすることなく、羊たちが言うことをよく聞かないと答えました。主席は、羊は山羊を先立たせれば、よく従うものだと言って大きく笑いました。そして、自宅で飼っていた山羊を送るようにしました。

また、雨が降っていたある日は飼料を満載した車と共に来ました。飼育係の胸は熱くなりました。地元の裏山、前山どこにも豊かなハシバミの葉でした。ハシバミの葉は羊にとってうってつけの飼料でした。主席は美味しそうに食べている羊を見て、ハシバミの葉だけでなく、アカシアの葉も干しておいて食べればよいと言って、飼育係の見聞も広めました。

金日成主席から羊の飼育の方法を詳しく教えられた飼育係は、後日、実力のある畜産専門家になりました。