思考と実践の中心に人民を

思考と実践の中心に人民を

人民のために滅私奉仕するのは朝鮮労働党の存在方式です。

チュチェ39（1950）年2月のある日、最高人民会議第5回会議を指導していた偉大な金日成主席は商業部門の人たちの討論を詳しく聞きました。討論が終わった後にもしばらくの間、沈黙していた主席は今、商業部門に一連の欠陥があると言い、なぜ地域別に商品の値段が違うかと誰にともなく聞きました。

そして今、地域別に塩の値段が違う、例えば塩田と近い所では塩の値段がとても安い反面、山奥のような内陸地方ではほとんど穀物と等しい値段だと例を挙げながら話しました。

当時、商業部門ではこのような実態をどうすることもできないことと見なしていました。遠い塩田から塩を運んで来るので、実利を考えながら運送の値段まで加えたわけで、塩の値段が地域別に違うしかなかったのです。

会場を見回した主席は、わが国は資本主義社会と違ってすべての人が国と社会のために働いているのに、国が商品の価格に差を置いて人民に不便を感じさせてはならない、わが国では都市と農村の差、生産地と消費地を問わず、同じ商品を同じ価格で流通させるべきだ、すべての思考と実践の中心にはいつも人民を置くべきだと言いました。

この日、参加者たちは、人民生活に関連することでは、たとえそれが小さなことでもいい加減にしないで、必ず人民に服従させるべきだという主席の崇高な意志を改めて思い知らされました。

今も共和国ではすべてのことの中心にいつも人民の利益を置いて展開するのが、違えることのできない原則となっています。

（偉人伝）