少年団代表の家庭を訪れて

少年団代表の家庭を訪れて

今共和国では、6月6日の朝鮮少年団創立66周年を前にして国中が賑わっています。どこへ行っても6月6日の祝賀行事の話ばかりです。ファンヘ北道の道都*1サリウォン市*2のサンメ*3という所に取材に行きました。

録音機から聞こえて来る少年団行進曲に引かれてある家を訪ねました。家族の喉自慢でもしているのでしょうか、部屋一杯に人が集まって歌ったり、笑ったりしています。

少年団創立祝賀行事の代表としてピョンヤンに招かれた末子を祝うため、みなが集まったという母のキム・オクヒさんの顔も喜びいっぱいです。

「村人皆が羨んでますね。12歳の子が代表だなんて、信じられません。それも一般労働者の娘がです。余りにも嬉しくて日が経つのも分かりません」

この家には娘二人がいて、代表に選ばれた末子のチョ・ユンヒさんはサリウォン市トンリ中学校2年3組の生徒です。父は軽労働職場の労働者で母はただの主婦に過ぎません。長女のチョンヒさんは中学4年生です。受け持ちの先生と軍人たち、おばさんなどがユンヒさんを祝いに来ています。

チョ・ユンヒさんの話です。

「私は毎晩敬愛する金正恩先生に会う夢を見ています。金正恩先生と一緒に記念写真を撮る夢です。それでピョンヤンへ行く日だけを指折り数えて待っています」

ユンヒさんだけでなく少年団員みなが同じ気持ちだと、受け持ちの先生のリ・ジョンヨルさんは言います。

「この頃、クラスの生徒たちは少年団創立デーの話に花を咲かせています。ユンヒさんが代表に選ばれてからはなおさらのことです。受け持ちの私にとってもこの上ない喜び、栄誉であります。ユンヒさんは学習と組織生活で模範となっており、良いこともたくさんしている少年団員です」

ユンヒさんは幼稚園の時から姉と一緒に自分よりも大きい箒で金日成大元帥の銅像の周りの掃除をしました。雨の日、雪の日を問わず毎日続けました。そして、新体操が特技で、道のマスゲームに何回も参加して表彰も受け、ピョンヤン見学と名山、ミョヒャン山*4のキャンプもしたと言います。

今、農場の仕事を手伝いに来ているという将校のリ・グァンイルさんも、軍人たちを思う心が人一倍だとユンヒさんのことを褒めそやしています。

「中隊の兵士たちはユンヒさんの話を聞いてとても喜んでいます。テレビにユンヒさんの姿が映る日が待ち遠しいと言っています。それもそのはず、12歳って親に甘える年だといえるでしょう。ところがユンヒさんは度々兵士たちのためにたくさんの支援物資を持って来たりしました。ユンヒさんはわが中隊の妹です」

おばさんのウォン・ジョンスクさんもユンヒさんのことを、もう一人前になったと、背丈より心の方がもっと成長したといい、こう続けました。

「姪の話を聞いて北部のキムチェク*5からはるばるやって来ました。村でも、列車の中でも姪の自慢ばかりしました。こうして記者さんにも来て貰って、羨ましい余り、ねたましいほどですよ」

この話にみんながどっと笑いました。みなを見回しながら父と母はこう話しています。

「この頃は余りにも嬉しくて寝付くことが出来ません。共和国の社会主義制度でなければ思いもよらないことですね。ただただ感謝するばかりです」
「有難い社会主義制度に深く深く感謝しています。二人の娘を国の担い手に立派に育てるつもりです」

有難いこの国で、敬愛する金正恩同志に見守られてバラ色に輝く姉妹の未来を約束するかのように少年団行進曲は高らかに響いています。

チョ・ユンヒさんとピョンヤンでの再会を約束しておいとまを告げました。