字母式舞踊表記法

字母式舞踊表記法

朝鮮の優れた文化財の中には字母式舞踊表記法もあります。朝鮮ではじめて作られた字母式舞踊表記法は人類文化の宝庫を豊かにした貴重な文化財です。この表記法は踊りの動作はもちろん、踊り子の相対関係と踊りの構図、小道具の利用方法と踊りの時間の長さなどにいたるまで踊りの表現のすべての要素を包括的に、一目瞭然に記録できるだけでなく、それに基づいて誰でも簡単に再現できるような仕組みです。

このように優れた朝鮮の舞踊表記法は偉大な金正日総書記の発案と指導の下、1970年代初めから研究が始まり、1980年代初めに完成されました。1970年代に朝鮮の芸術に革命が起こりました。金正日総書記は時代の要請と人民の思想と感情、その生活を反映した舞踊作品を多く創作するようにし、舞踊表記法を造ることにも力を入れるようにしました。

朝鮮舞踊研究所の舞踊表記研究室主任リ・ギョンヒさんのお話です。

「世界的に舞踊表記法を研究した歴史は数百年を数え、いろいろな舞踊表記法が作られましたが、利用の面で不便なことなど本質的な欠点があるので、どの表記法も完成にはこぎつけませんでした。金正日総書記は朝鮮式舞踊表記法を作るために振付師をはじめ踊りの専門家と関係者からなる研究チームを組み、必要な条件を揃えてやりました。総書記のエネルギッシュな指導の下、研究チームは数年間の試行錯誤を経て、朝鮮式の新しい字母式舞踊表記法を完成しました」

字母式舞踊表記法の完成により、これまで創作された名作と多くのフォークダンスも音楽スコアのように作品の意図するところを総合的に、簡潔に表現できる舞踊スコアが可能になりました。また、多様なジャンルと形の踊りの作品を遜色なく後の世代に譲り渡すことができました。

チュチェ81（1992）年9月、ピョンヤンで行われた国際舞踊理事会総会に参加した80数カ国の舞踊専門家は新しい舞踊表記法は朝鮮の踊りだけでなく、世界のどの国のフォークダンスも表記でき、さらには新体操やマスゲーム、フィギュアスケートなど運動分野のすべての種目を表記できると一様に認めました。世界の人々は「朝鮮の字母式舞踊表記法は分かりやすく、洗練したのが特徴」、「美しい舞踊を後世に末永く伝える国際的な富」、「人類に貴重な文化財を残した金正日総書記に心から感謝する」と、賛辞を惜しみませんでした。

朝鮮の字母式舞踊表記法は科学的で通俗的な優れたものなので人類の文芸史にれっきとした足跡を印した民族の誇りです。