好評を博している洋服店

好評を博している洋服店

春の気配がすっかり感じられるこの頃のピョンヤンですが、その中でいつになく賑わうのが洋服店です。冬の間、凍りついていた大地は緑一色になり、よろずの花々が咲き乱れるピョンヤンの街です。うららかな春景色に見合う新しい服を仕立てるため我先にと洋服店を訪ねているのです。

テドンガン区域*1にあるトンムン洋服店も人それぞれの美感に合わせて服をりっぱにしたてることで、来客の好評を博しています。ここの人たちはスタイルと性別、年齢に合わせて色々な服を仕立てるために励んでいます。明るいカラーのハーフコートや洋服などを来客の好みに合わせて製作し、あっさりしたマフラーも作ってあげています。

責任者のキム・ウンジュさんのお話です。

「服のスタイルは身なりを整える上で重要だと思います。服のスタイルは輪郭と長さ、肩と襟、袖をどのようにするかによって違います。私たちはまず、来客が自分に似合う服のスタイルを選ぶようにしています。そしてそれに合わせて性別と年齢、体つきによる各要素を設定し、服を仕立てています。これと共に顔の形や好みも十分考えています」

薄紅色、薄黄色、ブルー、グリーンなどさまざまな色合いの服を着て、洋服店を出る女性たち、一方では明るい色の身なりをした男性の姿も見えます。うららかな春の季節に合わせて色とりどりの服を着て街に出た人々の姿は美しい花の海を思わせます。

自然の美しい風致とともに、人々のエレガントで明るい身なりによって、ピョンヤンの街はいっそう美しさを増しています。

（今日の朝鮮）