天然記念物―オンジン大杉

天然記念物　甕津大杉

オンジン大杉はファンヘ南道*1オンジン郡*2にある一本の木です。大杉は杉科に属する常緑針葉樹です。高さは100メートル、胸当たりの直径は10メートルまでなる高木で、3千年も生きるといいます。

大杉は雌雄同株の植物です。大杉の木は15年までは発育が遅く、その後からは早く育ちます。木材とタンニンの原料に使われ、一部では造林用としても植えられます。

大杉の木は白亜紀に地球の北半球で繁殖しましたが、気候変動により、その殆どが死滅し、今は北アメリカの一部の地域にだけ育ちます。死滅した大杉の木は石炭および褐炭化されました。

オンジン大杉の木はチュチェ48（1959）年、朝鮮で栽培され始めました。大杉の木が育つ地帯の年平均気温は12.6度で、年平均降水量は1050ミリです。オンジン大杉の木の高さは29.7メートルぐらいで、胸当たりの周囲は1.2メートル、樹冠は4.2メートルほどです。

オンジン大杉の木は世界的にも極めて限られた地域に分布している珍しい木である大杉の木を朝鮮に風土純化させるための研究に役立ちます。