天然記念物―ウォンサンさいしゅうもみ

天然記念物　元山さいしゅう樅

ウォンサンさいしゅうもみはカンウォン道*1ウォンサン市*2にある朝鮮の天然記念物です。さいしゅうもみはもみ科の常緑針葉樹です。

木の高さは5～7メートル、大きいものは15メートルまでまっすぐ育ちます。雌雄同株の植物で花は4月に咲き、松かさは10月頃に熟します。そして、種で繁殖します。材木として使われ、公園や庭園などに観賞用としても植えます。

さいしゅうもみはチュチェ4（1915）年、朝鮮で初めて発見され、チュチェ9（1920）年、朝鮮固有の種として確定されました。朝鮮の中部以南の標高300～2000メートルの山地に分布しています。

ウォンサンさいしゅうもみはウォンサン植物園の針葉樹エリアに育ちます。箒のような樹形をしており、生育状態は比較的よい方です。木の高さは6メートルほどで、胸辺りの高さの周りは36センチ、樹冠の直径は4メートル位です。

ウォンサンさいしゅうもみは朝鮮固有の種として生態学的研究に意義があり、天然記念物に指定されています。