報いる一念に燃える科学者

報いる一念に燃える科学者

朝鮮の農業科学院農業化学研究所に国の肥料工業の進歩に一役買った科学者がいます。粒状肥料研究室主任のキム・ヨンソルさんです。キムさんは有機質肥料工場での技術的難問を速やかに解決した才能のある科学者です。

キム・ヨンソルさんは北国の山間部に生まれ育ちました。子供の時から科学者になる夢を抱き、社会主義教育制度の下で思う存分学び、才能を伸ばしました。当時のピョンヤン農業大学を出てこの研究所に勤めるようになり、国に報いるため一生懸命働きたいと決心しました。

あれから10年以上、肥料の研究に知恵と情熱の限りを尽くして来ました。成長促進剤を国産化するためピョンヤンから遠く離れた生産現場に赴いて生産工程をつぶさに把握し、技術書に読みふけって重なる失敗の原因を突き詰めました。その日々に、成長促進剤の成分に似た代替物質を選び、その添加量と整形条件など技術的難問を全て解決しました。

この前は地方の有機質肥料工場で国内の原料に頼る複合肥料の生産工程構築の技術的難問を見事に解決し、農業科学者としての高い実力をまたもや示しました。今も、キムさんは朝鮮労働党第7回大会を控え、肥料の研究に勤しんでいます。

キム・ヨンソルさんはこう語ります。

「今、研究している肥料は、海草と微量要素、防水液で作ったものですが、作物の生長で窒素肥料の効果を持続可能にするメリットがあります。衷情の70日間戦闘の間にこの肥料の工業的製造法と農業化学的特性を解明し、今年、広い面積の実験でその効果を確証して国の農業生産を画期的に増やすのに役立たせるつもりです」