国のために

国のために

「国のために私は何を捧げたのか？」

ピョンヤン市*1テソン区域*2のリョンフン*3と言う町に住んでいるパク・ヨンジュさんはいつも自分にこう聞いています。パクさんは除隊軍人です。祖国愛の最高の現われは国の守りにつくことだと思ったパクさんは、年盛りの娘時代を軍隊で送りました。しかし、それで自分の義務を全うしたとは思いませんでした。

2010年に結婚した時、母は言いました。

―家庭というのも国と同じですよ。各自が自分の役目を果たせば家庭が栄えるように、すべての家庭が充実すればそれだけ国も強くなるんですよ―

40歳近くになっても昔と変わりなく人民軍の支援に励んでいる母の話を聞きながらパクさんは、自分も少しでも国のためになりたいと思いました。夫もそのパクさんを支持しました。

当時は電力生産で大きな意義のあるヒチョン発電所*4の建設がたけなわで、国中が支援している時でした。パク・ヨンジュさんはテドンガン区域*5に住んでいる姉と一緒に手袋や綿入れのチョッキ、ノートなどを用意して工事現場を訪れました。岩水落ちる中でトンネル工事を進めている軍人たちの献身ぶりに強く胸を打たれその後、何度もヒチョンを訪れました。

隣に住んでいるリ・ヒャンソンさんのお話です。

「うちの人民班長さんは2歳の子を育てる中、居住人民班*6の皆の面倒も見、いつも忙しく立ち回っています。それに体の具合も良くありません。しかし軍人のためならわが身を顧みないので皆が感動し、協力しているのです」

パクさん姉妹はピョンヤンのチャンジョン通り*7の建設現場も訪ねて軍人たちを手伝い、励ましました。蒸し暑い夏にはシロップを、寒い冬にはミルクを持って訪ねる姉妹を兵士たちは喜んで迎えました。その時が二人には一番嬉しい時でした。チャンジョン通りの建設が行われたこの1年間、11回も支援してこの6月、敬愛する金正恩同志の感謝を受けました。

パク・ヨンジュさんは言います。

「何かが目当てでやったのではありません。当たり前のことをしただけなのに金正恩同志の身にあまるお褒めに預かったのですから、喉が詰まり何と言って良いか分かりません。私は国の繁栄のために生涯のすべてを尽くした金正日総書記の愛国の志を実現する愛国者として生きて行くつもりです」

パクさん姉妹の真心が捧げられたヒチョン発電所では電力生産が始まり、チャンジョン通りの住宅には人々の幸せそうな笑い声があふれています。

これからは何をしようか？

パクさん姉妹は見つけ出しました。マンギョンデ遊園地*8の改築工事を手伝うことです。

「国のために私は何を捧げたのか？」

後日、この問いに堂々と答えられるようパク・ヨンジュさんは今も変わりなく愛国の道を歩み続けています。