名誉農場員になって

名誉農場員になって

人民のために全てを尽くした偉大な金日成主席と金正日総書記についての感動深い話は、共和国のいずこにも熱く秘められています。ピョンアン南道*1ピョンウォン郡*2のウォンファ協同農場もそのようなところの一つです。

金日成主席と金正日総書記は、この農場の名誉農場員です。総書記を名誉農場員として登録してから10年になるチュチェ82（1993）年11月のことです。農場では年間決算を済ませて、分配を行っていました。農場員たちは米俵を高く積んで、早朝から踊りに興じました。次いで、分配が始まりました。

農場では、名誉農場員の主席と総書記にこれまでの10年間の割り前を送ることにしました。農場で分配が行われたことを聞いた主席は、戦後、協同農場を作る時、私はウォンファ協同農場に名誉農場員として登録した、その後、金正日同志も名誉農場員として登録したが、歳月は本当に早いものだと言いました。

農場で主席と総書記に分配をすることにしたのは、次のようないきさつからでした。主席と総書記は、雨の日、雪の日をいとわずこの農場を訪れて、農作と暮らし向きに深い関心を向けました。その配慮があって、毎年、豊作を迎え、生活が潤うと、農場員の考えは深まりました。それに報いる思いでいっぱいになりました。

それで、農場員の総会を開き、毎年、主席と総書記の割り前を現金で貯金することにしました。こうして、農場には二つの貯金通帳が生まれました。貯金は日増しにかさんで、総書記が名誉農場員になってから10年目のその年は、それぞれ10万２千ウォンになりました。

農場では、貯金した割り前を主席と総書記に送りました。主席は10万ウォンか、10万ウォンなら金持ちだ、協同組合を作る当時は農場員にまともな布団もなかったのに・・・、歌にもある、こんなに多くの分配をどこに使おうか、と言って大らかに笑いました。

そして、多くの分配をもらって何かしてあげなければ、私も金持ちになったのだから、おごるつもりだ、ウォンファ協同農場で私の割り前として10年間、貯金したお金でトラクターやトラック、農業機械を買って農場に送ろう、と言いました。こうして、主席と総書記が割り前として受けた現金は、トラクターとトラックになって、農場に戻りました。

後日、このことを聞いた欧州のある人はこう話しました。

「私は古今東西、一国の指導者が名誉農場員になって分配の割り前を受けたという話も初耳であり、そのお金で農民のためにトラクターやトラックを買って送ったという話も初めて聞いた。正に、伝説のような話だ」

農場に秘められたまたといない偉人たちの恩情はこれだけではありません。総書記は機会あるたびに、ウォンファ里は共和国の社会主義農業協同化のモデルが作られた栄光の地である、ウォンファ里は主席の革命活動ゆかりの所なので、暮らしよい文化農村に造らなければならない、と深い恩情を向けました。

そして、ウォンファ協同農場に出向いて、私も農場の名誉農場員であるから、農作に難題があるなら全て提起しなさいと言って、一つ一つ解決してあげました。また、誕生日にも農場に来て、その行く手を明らかにしました。

このように、ウォンファ里*3は主席と総書記の恩情の中、働き良く住み良い社会主義理想郷になりました。

新年のチュチェ106（2017）年が始まりました。敬愛する最高指導者金正恩元帥の歴史的な新年の辞に接して、ピョンウォン郡*2のウォンファ協同農場の人たちは、有意義な今年を穀物の増産で輝かせるため奮闘しています。

1950年代の朝鮮人民の祖国解放戦争の後、共和国では社会主義農業協同化が行なわれました。当時から名誉農場員になって、ウォンファ里*3を社会主義理想郷に造った偉大な金日成主席の献身的な労苦が農場に秘められています。

ウォンファ里は、戦争の最中のチュチェ41（1952）年5月、主席が農民たちと共に種蒔きもし、農業協同化の明るい展望を開いたところです。戦後、国の事情がとても苦しかった時、組織されたばかりの農業協同組合を訪れた主席は、自分もここの組合員だと言って、農作について話し合い、農場の行く手を一つ一つ示しました。

その後も、主席は、ウォンファ里は共和国で一番暮らしよい組合になるべきだと言って、農場を数十回も訪れました。こうして、稲やトウモロコシの農作は出来ないと言われたウォンファ里が沃土に変わりました。

チュチェ82（1993）年11月のある日、ウォンファ協同農場で決算分配の集いが盛大に行なわれました。集いでは、主席に名誉農場員になってからこれまで貯金して置いた分配の割り前を送る決定が採択されました。

このことを聞いた主席は、これほど多くの分配をどこに使おうかという歌の歌詞を口ずさみ、しばらく考え込みました。そして、その金でトラクターとトラック、農業機械を買って、農場に送ろうと言いました。

数日後、農場に送る機材を用意するのに必要な資金を計算していた主席は、貯金より多くかかることを知って、翌年の分配の割り前で補おう、と言って楽しそうに笑いました。

こうして、主席の恩情こもるトラクターやトラックが、歌や踊りに興じる農場員たちに囲われて農場に入りました。正に、主席は人民の幸せのために、国の繁栄のために生涯を尽くした優しい父でした。

ピョンウォン郡ウォンファ協同農場管理委員長のソ・ギョンシムさんのお話です。

「偉大な金日成主席が名誉農場員になって受けた貯金の全額を投じて用意したトラックやトラクターは、ウォンファ里の農業生産に大いに役立ちました。私たちは、主席の不滅の業績を輝かせるために情熱の限りを尽くしています。分けても、隅っこにある田んぼや地力の低い田んぼを一つ残らず肥やして、ヘクタール当たりの穀物の収穫を増やしています。私たちは、昨年の農作のよい経験を極力生かし、また新たな営農方法を取り入れて、今年もよい結実をもたらしたいと思っています。こうして、主席の革命業績が秘められているウォンファ里をより暮らしよい所に造るつもりです」