医師区域担当制

医師区域担当制

共和国の医師区域担当制は医師が一定の所帯や職場を受け持ってそこの人たちの健康に責任を持ち、治療を行う制度です。戸別担当制と職場担当制があります。戸別担当制では診療所が住民の健康状態を管理します。

ピョンヤン市*1ラクラン区域*2クァンムン総合診療所*3のリ・グァンヒョク所長のお話です。

「ここクァンムン総合診療所はクァンムン第1洞*4と第2洞*5、第3洞*6の住民を対象に治療と防疫活動を行っています。洞、つまりここの町の管内にある企業の従業員も出勤して帰宅するまでの間は私たちの対象となります。医師1人が平均120所帯、400～500人の住民を担当しています」

それぞれの医師には住民1人1人の健康管理簿があります。ここには生まれたときからの健康状態と既往歴、治療の状態が書き込まれ、毎年ページ数が増えます。医師たちは午前中は来院する患者たちを診ます。午後は担当の地区に出向いて治療を行い、予防対策を立てます。四半期ごと1回ずつ、検診を行って、本人も気づいていなかった病気を見つけ出し、登録して治療対策を立てます。各診療所は大きな病院と同様、24時間制で運営されています。

クァンムン第2洞の住民であるキム・ユンスンさんのお話です。

「家の近くに診療所があるので、遠いところの大きい病院に行かなくても、いつでも治療を受けることができて大いに助かります」

1960年代から実施された共和国の医師区域担当制は個人が自分の健康のため医師を採用して治療を受けることとは根本的に異なります。

朝鮮の医師区域担当制は全ての人が均等に無料治療制の恩恵にこうむる優れた医療ケアシステムだと、WHO、世界保健機関と多くの国の人たちがひとしく評価しています。

（今日の朝鮮）

朝鮮で実施されている医師区域担当制は、医師が一定の住民世帯を受け持ってその健康を見守る住民健康管理制度です。1960年代から実施されています。

医師区域担当制によって医療従事者は担当地域の住民の健康を日頃から見守り、患者が発生すると適時の治療対策を立てています。それで住民は担当医の関心の中、産まれてから健康状態・疾病状態を記録する健康管理簿を持っていて科学的な予防と治療が出来るようになっています。

1990年代、医師区域担当制は医師の戸別担当制を基本にし、地元の実情に応じて職場、炭鉱、鉱山の坑道（行動？）の担当制を結び付けて実施する方式に発展しました。これによって全ての勤労者は家庭では戸別担当医から、職場では職場担当医から医療ケアを受けています。

予防を基本とし、それを成功裏に実行出来る先進的な医療ケアシステムである医師区域担当制によって、朝鮮では勤労者への医療ケアが絶えず改善されています。

（政策）

• 2024.01.31 医師区域担当制による医療ケアを活発に展開しています