前途が嘱望されるマジシャン

前途が嘱望されるマジシャン

最近、朝鮮で新進気鋭のマジシャンが人々の注目を浴びています。国立サーカス団のマジシャンであるキム・ジュソンさんです。

マジックを始めて1年しかならないキムさんですが、大胆かつ奇抜なアイデア、真新しく独特な構成と手法は見る人をファンタスティックな世界へといざないます。キムさんのマジックを特徴付けるのは先端科学技術を積極的に取り入れたことです。

キム・ジュソンさんのお話です。

「今、人々の文化水準と社会的なマジックに対する関心がかつてなく高まりました。世界的なトレンドを見ましても、舞台に限っていたものが、道端で任意の人を相手に行う大胆なものになり、不思議な技のマジックへと進んでいます。この度、私が手がけた『バスと共に』と『隠れ鬼』といったものは、マジックの技法と科学技術をたくみに結びつけた作品です」

走る2階バスに手を乗せて宙に浮いていたり、また水面を歩いたりするなど、これまでのマジックでは見られなかったファンタスティックなシーンがキムさんの作品で展開されています。特に光線交感のマジック「変化に富むトランプ」は科学の不思議な世界を改めて感じさせています。

この1年間、キム・ジュソンさんは倦むことを知らない情熱を持って、いくつかの作品を創作し、それはそのまま人気の的となっています。

今年29歳のキムさんは朝鮮のマジックの世界覇権という高い目標を掲げています。

「今後とも立派な作品を多く創作して人民の文化生活に大いに役立ちたいです。世界と堂々と張り合える朝鮮式のマジックを編み出すためすべてを尽くすつもりです」

（芸術）