初の帰国船

初の帰国船

今から54年前の12月16日、世界を揺り動かす大きな出来事がありました。日帝の植民地支配の時、日本に連れ去られた在日朝鮮人を乗せた初の帰国船が社会主義祖国に着きました。

住み慣れない異国の地で苦しんでいた在日朝鮮人は、国が解放されるや一日も早く懐かしい祖国、故郷へ帰りたいと思っていました。在日朝鮮人の異国暮らしにいつも胸を痛めていた偉大な金日成主席は、皆を連れ戻すことに深い関心を払いました。

在日朝鮮人の帰国問題が提起されるや日本政府はあれこれと口実を設けて後へ延ばそうとしていました。これを知った金日成主席は帰国運動の方針と方途を全面的に示しました。こうして共和国政府が日本政府に強く求め、正しい措置が次々と取られました。

一方、同胞たちは関係当局を相手に毎日のように要請闘争を行い、帰国実現を求めるアクチブ会議、大衆大会、デモを続けました。大衆挙げての帰国要請闘争は日本の各界名士と人民の熱い支持を受けました。しかし、日本政府は不当な政治的目的からそれをあらゆる面から妨害しました。

金日成主席は日本政府の非友好的な態度に対し、各方面から政治攻勢を強めるようにしました。日本政府は在日朝鮮人の帰国を承認せざるを得なくなりました。

チュチェ48（1959）年12月16日、在日朝鮮人を乗せた初の帰国船が祖国人民の同胞愛溢れる歓迎の中、社会主義祖国に着きました。世界の人々は、在日朝鮮人の集団帰国のことを「資本主義から社会主義への民族の大移動」と呼びました。

夢にも恋しかった祖国に着いた同胞たち。目からは､とめどもなく涙があふれ出ていました。それは偉大な金日成主席への感謝の涙でした。

金日成主席が開いた航路に沿って在日朝鮮人は社会主義祖国に帰り、存分に才能を伸ばしています。