切手の世界に惹き付けられる

切手の世界に惹き付けられる

呉英淑（オ・ヨンスク）：個々の国の特徴をそのまま表わしているので『国の証券、国の名刺』と呼ばれる切手。例え小さいものでもその世界は果てし無く広い、その中に入るほど飽きがするどころか一層興味をそそるもので、一杯の自己満足に酔いしれるので切手コレクトの趣味は『趣味の王者』といえるのではないでしょうか。

切手の世界はどんなものでしょう？　それを一目で見渡せる朝鮮切手博物館、切手マニアが喜んで訪ねる所です。丁度切手マニアの母と娘がいらしています。

マンギョンデ区域キムジュヒョク高級中学校の生徒　キム・レヨン

「朝鮮では1884年、最初の切手が発行されました。世界に切手が出現したのが1840年ですから、切手発行の順番から見ますと、世界的に先立った時期です。切手のコレクトをしながらこれを知ったのですが、誇りに思っています」

 

キムウォンギュン・ピョンヤン音楽舞踊総合大学の教員　キム・ウンシム

「綺麗な切手を持ちたがるレヨンのことで、切手に関心を持ちはじめました。切手のコレクトを始めてからレヨンが感情も豊かになり、国の歴史と文化についても多くのことを知っているようで、とにかくうちは情緒が溢れるようになりましたね」

 

油絵を専攻した父とピアノを専攻した母は各々一人娘が自分の跡を次ぐ事を望んでいました。でもレヨンさんは切手に大きな関心を持っていました。

マンギョンデ区域キムジュヒョク高級中学校の生徒　キム・レヨン

「私は、天文学の切手が大好きです。夜空に煌く星がどんなに美しいでしょうか！　私は学校で産業デザインを習っていますが、将来、切手デザイナーになりたいです」

 

切手をコレクトし始めてからレヨンさんの集中力と観察力が高まり、どんな事でもあくまで遣り遂げるという情熱家になりました。

キムウォンギュン・ピョンヤン音楽舞踊総合大学の教員　キム・ウンシム

「ピアノの演奏がエレガントなものと思っていましたが、切手のコレクトもやはり生活に喜びと情緒を与え、精神的富を与えるものだと思っています」

キムさん夫婦はホームページ『朝鮮切手』の熱心なユーザーです。夫のキム・ギョンイルさんは切手事典と呼ばれるほど切手についての該博な知識を持っています。平壌高麗国際旅行社に勤めています。

ピョンヤン・コリョ国際旅行社の社員　キム・ギョンイル

「政治と経済、軍事、文化、伝統と風習など切手の及ばない分野はありません。切手を通じて本当に多くのことを習っています。訪朝した外人客を案内しながら、そのことを話してあげたらみなが喜んでいました」

 

キムさんはよく朝鮮の景勝地に外人客を案内しています。そういう訳か景勝地を表わした切手に特別愛着を抱いているとの事です。

ピョンヤン・コリョ国際旅行社の社員　キム・ギョンイル

「切手を通じて、また直に現場へいって感じたことですが、本当に麗しい私の祖国です。これが皆切手に表されています。この切手を見なさい。これは、ペクトゥ山、ミョヒャン山、クムガン山、これは、チルボ山・・・切手をコレクトしてみて、山麗しく、水清い美しい国に住んでいるという誇りと自負を胸いっぱいに感じています」

 

切手マニアの夫の勧めで奥さんもその道に入りました。夫に助けてもらってきってのコレクトを始めたオ・シムヒャンさんの胸をわくわくとさせたきっかけがありました。朝鮮の女子イレブンが国際サッカー連盟2024年20歳以下女子ワールドカップ競技大会で、17歳以下女子ワールドカップ競技大会で優勝したニュースでした。

奥さん　オ・シムヒャン

「女子イレブンが二つのワールド・カップを獲得しましたね。それでこの頃、スポーツ・テーマの切手を再整理し始めました。国旗を翻す選手たちの姿を表した切手を整理しましたが、実に選手たちが立派で、切手も素晴らしいでした。コレクトの醍醐味ってこれなので・・・」

 

この切手マニアは今、国際切手展覧会に出品する準備をしています。万景台工作機械工場の労働者の発明家であるチョン・ヨンイルさんです。

マンギョンデ工作機械工場の労働者　チョン・ヨンイル

「私が準備している展示品のテーマは、『人のゆりかご』です。世の中に家というのが現れてから今に至る長い家の発展の歴史を切手を通じて紹介するつもりです。それで家にかかわる本も読み漁り、資料の分析も多くしていますが・・・」

 

朝鮮では国家の負担で住宅を建てて人民に無料で充てがっています。朝鮮を『住宅問題を一番先に解決した国』につくるのが朝鮮労働党の意志です。

「このような立派な住宅を人民に無料であてがう、朝鮮の社会主義制度はまさに、人民みなのゆりかごであることを改めて痛感しました。『人のゆりかご』、このテーマを代を継いでいっそう豊かにしなければならないと思いました」

 

恵まれた人民の生活、尊厳ある民族の歴史を世界に自負する朝鮮切手のコレクター。そのコレクター達の切手帖には社会主義のこの国への愛着と共に豊かで美しい情緒が映えています。

（文化―くらし）

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