冬の外クムガン

冬の外金剛

昔から名山として世界に広く知られている朝鮮のクムガン山*1。山岳美、渓谷美、樹林の美、風雲造化の妙と、天然の美の極致をなすこの山、ダイヤモンドになぞらえて金剛山、クムガン山と呼ばれています。

クムガン山は地域的な特徴によって外クムガン、内クムガン、海クムガンに大別されます。

外クムガンは雄大な山岳美と千姿万態の岩、大小の滝と淵が溶け合って絶勝の地と呼ばれています。外クムガンはオンジョンという所とマンムルサンというところなど10余りのエリアに分かれ、春、夏、秋、冬の眺めがそれぞれ趣を異にしています。

では冬の外クムガンへ皆さんをご案内しましょう。外クムガンの雄大な山岳美はクァンウム連峰で絶頂をなします。切り立つ絶壁が白雪を頂いているのがまるで城のようです。

天然の岩に瞬間的に湧いたインスピレーションで色々と名が付いていますが、これまた、クァンウム連峰の山岳美に劣らないものです。

冬眠をしていた熊が空腹感に目が覚めたものの、辺り一面銀世界なので、餌を探しに下を見下ろすという熊の岩、てっぺんに大きな岩を載せている岩、丁度、鬼の面、仮面のようではありませんか、これが鬼面岩、キミョン岩です。

そよ風にもてっぺんの岩が落ちてしまうようで、傍を通る時は真冬にも手に汗を握ると言います。百聞は一見にしかずで、リスナーの皆さんも訪朝の折には外クムガンの冬景色を楽しみ、はらはらしながらキミョン岩の傍を通って見てはいかがですか。

きっと一生の思い出になるでしょう。