保育士として50年

保育士として50年

ファンヘ北道*1のサリウォン育児院*2には、娘時代から人生のほぼ全部とも言える50年間、保育士を勤めているキム・サンスンさんがいます。67歳の今も赤ちゃんの母親と呼ばれるキムさんですが、どのようにして50年という長い歳月、保育士を勤めることが出来たのでしょうか。

中学校を卒業して大学に推薦されたキムさんが保育士になったのは、当時、道人民委員会にいた父のためでした。

ある日、父は今、偉大な金日成主席が保育士のことで気を遣っている、でも若い女性たちはすぐ決心をつけずにいる、道人民委員会の人の家族であるお前が保育士になって欲しいと切に言いました。こうして父の勧めでキムさんは保育士になりました。

それ以来、キムさんは、子供たちに施される朝鮮労働党の熱い恩情を肌で感じ、自分の持ち場が国の未来を育てる最も重要なところだということを肝に銘じました。同時に保育士を勧めた父が人生の恩師のように思われました。

50年間、骨がおれ、疲れるたびに国の心配を減らすことに真の幸せがあると言った父の話を思い出し、決心を改めました。その間、48組の三つ子を含む800人以上の子供を育てました。

キムさんは、自分が育てた子供たちが国のために大きなことをした時が一番幸せで、国の心配事を少しでも減らすため尽くしてきた50年の労働生活が誇らしげに思われたと言いました。

いかなる名誉や富にも比べられない甲斐ある人生を営み、人生のたそがれの今も子供たちといっしょにいるごくありふれた姿、これが正に社会主義的愛国功労者で、功労保育士の称号を受けたキム・サンスンさんの姿です。

（文化―くらし）