人民は主席を歌います

人民は主席を歌います

チュチェ83年、1994年7月8日、偉大な金日成主席が他界してからいつしか19年が経ちました。十年一昔と言いますが、人民を一番大事にした主席を偲ぶ人民軍軍人と人民の思いは募るばかりです。

主席の座右の銘「以民為天」

金日成主席の座右の銘は「以民為天」、人民を天のごとくみなすことでした。主席は、革命家は常に、人民を信頼し人民に依拠すれば百戦百勝するが、人民に見捨てられれば百戦百敗するという真理を生と闘争の座右の銘とし、生涯、人民の中にいて人民に尽くしました。

人民を天のごとくみなした主席は、国号を制定する時も真の人民の国、という意味から朝鮮民主主義人民共和国とし、国家の全ての政策も勤労人民大衆のために、社会のすべての富も勤労人民大衆の福祉増進のために振り向けました。

主席が国の解放直後、当時のソンジン製鋼所*1を訪れたときの事です。国が解放されたばかりなので、どこでも求めるのは鋼材でした。しかし、主席は、労働者たちの働き振りを見て、いくら鋼鉄が大事でも労働者の生命にはかえられないと言い、無数の労働者の命を奪い取った日帝時代につくられた原鉄炉を跡形もなく爆破するようにしました。

労働者の労働条件、生活条件を優先視したこうした胸の温まる話は枚挙にいとまがありません。工場を訪れて労働者たちが見たくて来たと言い、わけ隔てなく油のついた労働者の手も握り、農村を訪れては農民と時間を送る時が一番嬉しいと言って、膝を交えて農作のことも教えた主席でした。

チュチェ62年、1973年の春のことです。農業部門を現地指導していた主席は、汗して働く人民のことを思わなければなりません、ある牧師が私のことを「神様」だと言いました、私を「神様」と推したてるのは有難いですが、私の「神様」は人民です、私の真の「神様」は人民大衆です、と言いました。人民を天の如く信じて推し立て、大事にするその気高い思いに、同行の人たちは胸が熱くなりました。

実に、主席にとって人民は天でした。このように、金日成主席は革命の道に立った時から生涯を閉じるまで人民を天の如くみなすのを座右の銘として人民大衆のために生涯を尽くした偉人でした。

金正淑ピョンヤン紡織工場の支配人、つまり責任者のミン・イルホンさんのお話です。

「金正淑ピョンヤン紡織工場にも、金日成主席の恩情の足跡が多く残っています。人民により多くの服地を送るため捧げたその献身の労苦には胸が熱くなるばかりです。停戦直後、工場を訪れた主席は、破壊された工場を一日も早く復旧して人民に服地を送らなければならないと述べました。1953年の7月から年末までの数ヶ月間に主席は4回も工場を訪れました。その後、主席は数十回も工場を訪れましたが、夜明けにも、日曜日や祝日にも訪れました。この工場だけではありません。人民愛こもる主席の足跡は国の至る所に残っています。それで朝鮮人民みなは主席のことが忘れられず、主席は朝鮮人民の心の中に偉大な父の姿で生き続けているのです」

わが主席

朝鮮人民は、人民に尽くす道に喜びを見出し、晴れの日、雨や雪の日をとわず人民を訪ねて現地指導を続けた金日成主席を歌っています。

雨の降る朝も人民を訪ね
雪の降る夜も国を見守る
主席晴れた日にお迎えしたいのに
来た道またたどり愛を注ぐ

チュチェ48年、1959年3月のある日のことです。春の季節だとは言え、北国の天気はとても冷たく、みぞれまで降りました。そんな日に主席は北東部のウアムという里を訪れました。ウアム里*2は、郡機関所在地から遠く離れているそれこそ寂しい村でした。

凍りついていた地面が溶け、前日からみぞれが降ったので元々険しい道がもっとひどくなっていました。道が険しくて行けませんと同行の人たちが引き止めましたが、主席は車がはまれば歩いてでも行かなければならないと言って出発しました。

村に入った主席は村人の暮らし向きについてつぶさに見聞きし、漁労の段取りをうまくし、中小規模漁業を着実に行わなければならないと言い、具体的な方途も教えました。

会えばこの手もやさしく握り
誰の言葉にも耳を傾ける
主席に見守られ幸せなのに
尽きぬ愛胸に人民を訪ねる

このように、金日成主席は人民のためなら雪や雨、ぬかるみもいとわず工場と農村、漁村など国中を訪れました。その不滅の足跡に沿って人民の幸せが花咲き、明るい未来が開かれました。

まさに、主席は人民に尽くす道に喜びも幸せも見出した人民の優しい父でした。それで朝鮮人民は歳月が流れるほど偲ぶ思いが深まり、主席を称える歌を歌い続けているのです。

人民軍軍人と人民みなの心からの敬慕の念こもる歌と共に偉大な金日成主席の業績は末永く伝えられるでしょう。