人民の楽土に

人民の楽土に

敵対勢力の加増するプレッシャーの中でも、朝鮮では人民のための創造物が次々とつくられ、50年、100年先を見通した大プロジェクトが推進されています。人民のための創造物には全て、敬愛する金正恩総書記の不眠不休の精力的な指導が及んでいます。

自分が苦労をするほど、人民の幸せが増えるとの思いで、10数年を一日のように奮闘し続けてきた金正恩総書記でした。その献身と労苦の日々にたくさんのエピソードが生まれましたが、中には、「チョルマン」峠、チョルマンとは絶望という意味です、「チョルマン」峠の話もあります。

この話は総書記がヤンドク温泉文化休養地*1の建設を現地で指導していたときに生まれたエピソードです。ヤンドク郡*2オンジョン里*3に総合的で、近代的な温泉文化休養地をつくる構想を暖めていた金正恩総書記が初めてソクタン温泉を訪れたのはチュチェ107（2018）年8月15日のことでした。

その日は祝日でした。期待してここを訪れた総書記はがっかりしました。それは、温泉文化休養地の建設で基本となる温泉の湧出量と水温について、人民軍の駐留部隊の指揮官は言うまでもなく、随行した人たちも詳しいことはなにも知っていなかったためでした。

なにもかも、直に、具体的に確定しようと決心した総書記は雨に濡れながら山と峰を上り下りし、ヤンドク郡オンジョン里一帯のすべての湯治場を長いこと、調査しました。とうとう、水温80度の水が湧き出るところを見つけた総書記は、余りにも嬉しくて、直々、手をつけて温度加減まではかりました。

2ヵ月後、建設現場を訪れた総書記は周辺の小高い山を眺めやり、静かにあの峠はチョルマン峠だったと言いました。総書記は、この前、温泉文化休養地の位置を定めるとき、山の向こうにある療養所に行って、湧出量を調べてみたが、思わしくなかったので、ここへ来る途中、徒労に終わるのではと気が重かったと言いました。そして、この一帯でとうとう、うってつけの場所を見つけたと感慨深く言いました。

ヤンドク温泉文化休養地には総書記の人民愛を伝えるこのようなエピソードがたくさんあります。

自分の体は人民のための測定機器も同じだ、人民が飲む水なので、お腹をこわすことがないように自分が試しに飲んで見なくてはと言って、温泉の水を飲んだ話や、人民は私がロープウェーに乗ったと知ればなお一層安心するだろうと言って、ロープウェーに乗った話、直々見た2千件余りの見取り図についての話、新しくできた温泉卵を作る場所についての話、黄金の雨についての話、幸せな悩みごとについての話、国の王様である子供用のスキーコースについての話などなど。

ここだけでなく、朝鮮に建てられる全ての創造物には金正恩総書記の思索と探求、心血と労苦が秘められています。

いつでしたか、総書記は、人民のための苦労は自分の職業だ、苦労して人民の喜びを得るために行くのが私の道だと言いました。人民の幸せのためなら、砂粒を一つ一つ集めてでも人民の幸福のための大きな山に積み上げようとするのが総書記の揺るぎない決心で、意志です。

金正恩総書記の正しい指導によって、朝鮮は近い将来、人民の楽土に移り変わるでしょう。

（政治―為民献身）