人民の憲法

人民の憲法

12月27日は、朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法節です。

朝鮮の社会主義憲法は、共和国の創健者である偉大な金日成主席が著したものです。金日成主席は1948年、共和国の初の憲法が作成される時にも真の人民の法典に完成するよう、労苦と心血の限りを尽くしました。

1958年、朝鮮に社会主義制度が樹立し、これに合わせて金日成主席は社会主義の新憲法の作成を発案し、その草案を執筆しました。そして現地指導の道でも思索を重ね、以民為天、人民を天の如く見なす思想に基づいて、新しい憲法に盛り込むべき諸原則と内容の各条項をはっきり示しました。そして数年間、条文と表現の一つに至るまで磨きをかけて完成しました。

新憲法の草案の審議が行われる時には、長時間をかけて、憲法の草案に込められている内容と表現、そして科学と教育、内外の政策上の問題に至るまで詳しく説明しました。

チュチェ61（1972）年12月27日、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第5期第1回会議では、「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法」が正式に採択されました。朝鮮の社会主義憲法は国家機構システムとその権能を叙述した他国の憲法とは違って、構成と内容が全く新しく展開されたものでした。

そして勤労人民大衆の意思と要求を充分に反映し、その利益を徹底的に守り、社会生活のあらゆる分野にわたって真の民主主義的自由と権利を与え、それが実質的に保障されるよう、すべての条件を法的に裏付けていました。

社会主義憲法の制定は、国家の機能と役割を更に高め、人民大衆中心の朝鮮式社会主義制度を固める上で画期的な意義がある歴史的な出来事でした。社会主義憲法の採択と共に、人民の自主的で創造的な生活が完璧に保証され、人民の幸せな笑い声が高らかに響きわたりました。それで朝鮮人民は毎年12月27日を社会主義憲法節、意義深い祝日として記念しています。

社会主義憲法が公布されてから50年の歳月が経ちましたが、人民の意思と要求を盛り込んだ真の人民の法典としてのその性格と使命は変わりありません。

朝鮮での創造と建設、公民の生活の権利と義務に至るまでのすべてが正に、社会主義憲法によって保証されています。

（フィーチャー　社会主義を愛する）

シン・ヨンイル：朝鮮の社会主義憲法は人民大衆中心の政治哲学に基づいています。朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法第8条には次のように規定されています。

『朝鮮民主主義人民共和国の社会制度は勤労人民大衆が全てのものの主人となっており、社会の全てが勤労人民大衆に奉仕する人間中心の社会制度である。国家は搾取と抑圧から解放されて国家と社会の主人となった労働者・農民・軍人・知識人をはじめ、働く人民の利益を擁護し人権を尊重し保護する。社会の全てが人民に奉仕し革命と建設に於ける全ての問題を人民の力に頼って解決するという思想に基づく』

正にこれが朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法固有の特徴です。この特徴により社会主義憲法は数10年間人民の絶大な支持を受ける人民の法となり、革命と建設を力強く推し進めて来ました。

社会主義憲法は共和国の創建者で社会主義朝鮮の始祖である偉大な金日成主席が直々作成したものです。当時、都市と農村で生産関係の社会主義的改造が終わり社会主義工業化が実現した朝鮮の現実は、従来の民主主義法の替わりに社会主義制度に合う社会主義憲法を作り既に収めた成果を効率的に固着させる事を切実に求めていました。

金日成主席が新しい憲法の制定を発案し指導し始めたのは1960年代中頃からでした。新しい憲法の作成を発案した主席は専門家で憲法作成の為の起草委員会を立ち上げました。国中の法学界の実力者・専門家が加わりましたが草案の作成は不振状態でした。専門家の政治的・理論的準備が貧弱だったからでした。

朝鮮革命博物館の解説係りであるリョ・キョンヒ*1さんのお話しです。

「1970年代に入り新憲法の作成はこれ以上先送り出来ない時代の課題となりました。1972年10月初め、金日成主席は直々作成した草案を党中央委員会第5期第5回総会に提出し分科会議で審議するようにしました。幾つかの分科が設けられ主席が何年間も心血を注いで作成した憲法草案の審議が行なわれました。憲法が読み上げられそれを注意深く聞いていた主席は途中で憲法の特性を知らせ、『余りにも完璧なものなので異議が無い』との話を聞いては『法律専門家なのに意見が無いはずがない、口にしないだけで意見が無いはずがない』とし逐条審議を進めました。この日主席は長時間に掛けて憲法草案の内容と表現そして科学と教育、対内外政策の問題に至るまで詳しく説明しました。そして『社会主義憲法を展開して作成するのは我々が初めてだ』と誇りに満ちて言いました。国家機関体系を主として規定している他の国の憲法と違い共和国の憲法は政治・経済・文化・国防を独立的な章に設定し、国家社会生活の各分野を発展させる為の基本原則と課題を規定する等その体系と内容でも完全に独創的な憲法です。実に共和国の憲法は金日成主席が自主の政治哲学と以民為天の理念が徹底されるよう、条文一つ表現一つに至るまで心血を注いで作成した真の人民の憲法です。（※声は呉英淑）」

チュチェ61年（1972）12月27日、最高人民会議第5期第1回会議では朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法が全会一致で採択されました。社会主義憲法の制定により共和国を真の人民の国として絶えず発展させる為の強固な制度的・法律的土台が築かれました。

社会主義憲法の制定により朝鮮人民は国と社会の主人として社会生活のあらゆる分野で自主的で創造的な生活を享受出来る法律的な保障を持ち、人生の拠り所である社会主義の国を守り国と民族の繁栄を遂げる為の強力な武器を持つ事になりました。

（政治―政策）