世界的な名花である金日成花と金正日花

金日成花はブントというインドネシアの植物学者によって、チュチェ53年（1964）に新しく育種されたラン科の花です。

チュチェ54年（1965）4月、偉大な金日成主席がインドネシアを親善訪問しました。当時のスカルノ大統領はボゴール植物園を訪れた主席に、新しく育種したラン科の花を見せました。スカルノ大統領は前々からの願いを込めて「この花に主席の名を冠したい」と言いました。そして「世界人民の為に多大な業績を成した金日成主席は高い栄光に輝いて然る可きだ」と言いました。こうして金日成花が生まれました。

茎は30～70センチメートルで、細長い柳の形の葉は1つずつ互い違いに出ています。花は3つの花弁とそれを支える3つの花葉から成っています。花の直径は7～8センチメートルで濃い赤紫色です。花茎に3～15のチョウチョの形をした花が、下から上のほうに3、4日の間隔で咲きます。1つの花が2ヵ月ほど咲き、一株での開花期間は3ヵ月ぐらいです。株を分けたり芽を植えたり、組織培養等で繁殖します。

茎の高さ：30～70cm
花の直径：7～8cm
一株での開花期間：3ヵ月程

金正日花は日本の植物学者加茂元照さんが20年余りの研究の末育種した、ベゴニア科の新種です。加茂さんはこの花に世界の一番の偉人の名を冠したいという一生の願いを込めて、金正日花と名付けました。そしてチュチェ77年（1988）2月、46周年の誕生日を迎える金正日総書記にこの花を贈りました。

高さ30～70センチメートルの茎は真っ直ぐに伸びます。葉は茎の各節毎に1つずつ互い違いに出ています。花はシャクヤクの形でツヤのある真っ赤な色です。花の直径は10～25センチメートルです。1つの花が1週間ほど咲きますが10～15の花が上の方へと次々と咲き続け、よって一株でだいたい120日間花が見られます。繁殖は枝を植えたり球根を分けたり、種でまたは組織培養等でします。