三人の息子をみな人民軍に

三人の息子をみな人民軍に

ピョンヤン市*1マンギョンデ区域*2のタンサン*3という街、その第95人民班*4に三つの朝鮮人民軍入隊証書が家宝として保管された家があります。キム・ウォンギュン・ピョンヤン音楽大学を卒業し入隊したこの家の3人の息子のものです。

人民軍にいた時、将校だった父のパク・チョンチョルさんのお話です。

「人民軍から除隊はされたものの、入隊する時、立てた誓いを常に胸に秘めて生きています。その誓いを息子らが代を継いで守るのは当然の道義なので、3人ともども人民軍に入隊させたわけです」

チュチェ1年、1912年生まれのパクさんの父は、日本帝国主義の植民地支配下で、あらゆる蔑みを受け、1950年代のアメリカが起こした朝鮮戦争も体験しました。その日々に、国の尊さを骨身に染みて感じた父は、子皆を人民軍に送りました。父の願いどおり国を固く守る誓いを胸に銃を手にしたパクさんは、大学を卒業した3人の息子もやはり人民軍に送りました。

実は、パクさんの3人の息子の音楽的才能は幼い時からずば抜けていました。国の配慮の中、息子らは無料で音楽大学の専門教育を受けました。普通の家庭に音大生が3人もいるとは、これは大きな喜びごとだと街中がその話で持ちきりでした。パクさん夫婦は、子の将来のことで色々と考えましたがありがたいこの国を守る道へと3人の息子を送りました。

母のヨ・スンヨンさんのお話です。

「本当のことを言ってウンハス管弦楽団*5の公演とかをテレビで観ると羨ましくてなりませんでした。三人の息子のうち一人でも芸術団体に入らせれば良かったのにと思うこともありましたね。しかし国が強くてこそ我が家の幸せも、芸術公演の舞台もあるのではないでしょうか。それで国の守りについた3人の息子が誇らしい限りです」

入隊した息子らからは相次いで嬉しい便りが届きました。入隊後一年振りに部隊を訪れた偉大な金正日総書記にまみえ記念写真を撮った長男、訓練で模範を示して表彰された次男、軍務でも芸術サークル活動でもトップを譲らないという三男のことなど。

パクさん夫婦は、人民軍の息子らに遅れを取られては、と思いました。それで息子たちにも、この国にも恥ずかしくないよう親心で建設に参加した軍人たちを助けました。その過程にパクさん夫婦は、金正日総書記のお褒めにも与りました。

息子たちは国の守りにつき、親はこの国に生きるものとして変わることなく人民軍の支援に励む、これがパクさん一家の素顔でした。

パク・チョンチョルさんのお話です。

「私たちは国を守り輝かす道に我が家の幸せもあるということを肝に銘じて金正恩最高司令官の導きに忠実に従っていきます」