一本の若松

一本の若松

偉大な金正日総書記は一株の草、一本の木も国の財貨としてとても大事にしました。それにまつわるエピソードがあります。

だいぶ前、金正日総書記が現地指導をしていた時のことです。総書記は道端の刈ったばかりの草の束に見入りました。作物をしっかり育てようとの農民たちの熱意が感じられ、とても嬉しい気持ちになりました。

満足げに草の束を眺めていた総書記は、草の束の中に混じっている根元を切り落とされた一本の若松を見つけました。農場員が早朝、より多くの草を刈る欲望からあわてて切ったものでした。

総書記は若松を手に取って深い物思いに沈みました。暫くしてかけて来た農場の人たちは、総書記が手にしている根元を切り落とされた若松を見て身の縮む思いをしました。総書記は農場の人たちにこれぐらい育つまでには何年もかかった筈なのに、もったいない、といいました。

そして、君たちは祖国の一本の木、一株の草にも革命の先達の血が滲んでいることを知らなければならない、祖国の一本の木、一株の草、一つの小石も大事にしない人は真の愛国者になれない、と教え諭しました。

総書記の言葉に農場の人たちは祖国愛は国の大小のすべての富を大事にすることから始まり、こうした思いをいつも胸に秘めている人だけが真の愛国者になれるという真理を心に刻みました。