一曲の歌が伝える話

一曲の歌が伝える話

チュチェ88（1999）年1月1日のことです。

偉大な金正日総書記は、厳しい試練の日々を思い起こして、周りの人たちに、その間、わが人民が大変苦労した、私も強い意志で乗り越えてきたと言って、言葉を詰まらせました。

朝鮮人民は思いがけなくも偉大な金日成主席をなくしました。これをチャンスとばかりに共和国を潰そうと、帝国主義者は一層猛威を振るいました。その上、数年続きの自然災害に見舞われ、正に、言語に絶する苦難を乗り越えなければなりませんでした。

そうした時、金正日総書記は国の運命、民族の運命を守る責任感に燃え、倒れ掛かった人民を立て直して、厳しい試練を乗り越えてきました。総書記の数々の苦労が涙ぐましく思い起こされ、一同、胸の奥から熱いものがこみ上げてきました。

座中の誰かが静かに歌を歌い始め、他の人たちもいっしょに歌いました、｢天のように信じます｣という歌でした。

胸の奥に秘めた思いも
芽生える希望も打ち明けます
信じて生きます　あの空のように
月日の果てるまで　金正日将軍だけを ・・・

厳しい試練の日々、軍人と人民皆の信念を強くした歌でした。

総書記は、この歌を聞くたびに、人民のためにより多くのことをしなければ、という決心が固くなる、人生とは何だろう、それは人民に尽くす一生である、私たちの人生も同じだと思う、国の繁栄と人民の幸せのために全てを尽くすのが私たちの人生だ、と言いました。

座中の人たちの目に熱いものが溢れました。総書記は、どうすれば人民の生活を豊かにするかという考えだけでした。

しばらくして総書記は、私は世界で一番立派なわが人民に豊かな生活をもたらすために献身的に尽くす思いだ、ただ今、歌を聞いて、人民のためにより多くのことをする覚悟を固めたものだ、より多くのことをして人民が豊かに暮らすようにするつもりだ、と言いました。

総書記の言葉は、みなの胸に深く刻まれました。

このように、金正日総書記はその日の意志を常に胸に刻んで、生涯、人民の幸せのために愛国の献身の道を歩み続けました。