メモ帳に秘められた真心

メモ帳に秘められた真心

ピョンヤン市第2人民病院の調剤科に異色のメモ帳があります。病院を訪ねてくる参戦老兵の治療と健康管理に微力ながら尽くしたい思いから、松葉の茶を作って供給する過程に生まれた参戦老兵向けの薬品供給のメモ帳です。参戦老兵の名前と住所、連絡先などがメモ帳に記されていますが、それを通じて調剤科の人たちが参戦老兵のために傾けた真心が垣間見られます。

数十人の参戦老兵に20数年続きで5トンもの松葉の茶と数千点の補薬を供給・・・

参戦老兵1人1人の体質と健康状態に合う薬の使い方も教え、健康に留意して欲しいと重ねて頼む調剤科の人たちに、参戦老兵たちはこの国のありがたさをつくづくと感じています。参戦老兵を敬い、優遇するのが社会的気風となっていて、どこへ行ってもありがたい人がおり、無料治療制に恵まれていて、治療費の心配なく来院したものの、コ・スミ医長を始め、調剤科の人たちの真心に接するたびになお一層深い感動を覚えているのです。

補薬1つをつくるにも手間が掛かり、まだ足りないものが多く、医療に従事する忙しい中で多くの補薬を自力で生産するというのは手に負えないことでした。ましてや調剤科の人たちは殆どが主婦でした。けれど、参戦老兵を親と思い、薬品と生活必需品、食品を送り、その健康と生活を誠意を持って顧みる調剤科の人たちの真心に変わりはありませんでした。

社会主義愛国功労者のコ・スミ医長のお話です。

「敬愛する最高指導者金正恩委員長は参戦老兵を国を守った恩人、新しい世代に祖国防衛の精神を植え付ける立派な教育者、国の宝のような存在として押し立てています。参戦老兵のために真心を尽くしたとはいえ、金正恩委員長の意図に照らしてみればまだまだ足りないのでは、と思っています」

今も調剤科の人たちは参戦老兵のためにもっと出来ることはないかと腐心し、手の限りを尽くしています。

（フィーチャー）