ボールに込められた夢

ボールに込められた夢

「国際競技で優勝して国旗が掲揚されるのをテレビで見るたびに、早く立派なサッカー選手になって共和国の栄誉を轟かしたい思いでいっぱいになります」

これはピョンヤン・チャンヒョン小学校のサッカークラスの生徒たちの夢です。7歳から11歳ほどの幼い生徒たちですが、この夢を果たそうと努力しています。その甲斐あって毎年行われる区域と市の試合でいつも優勝し、チュチェ100年、2011年の第1回全国サッカークラス対抗試合の小学校男子でも優勝しました。

まずソン・ミョンジュン校長先生のお話を聞いてみましょう。

「うちの学校のサッカークラスの生徒たちの熱意はたいへんなものです。まだ幼い生徒たちですが、立派な選手になって国の名誉を轟かすと言って負けず劣らず訓練に熱中するのを見て、先生たちも感心していますよ。生徒たちの夢を花咲かせようと、私たちも後進の育成に力を入れているわけです」

学校では、新しいものに敏感で進取の気性に富む生徒たちの天賦の趣味を啓発させるのに力を入れてクラスの生徒を選抜しました。生徒のキム・テボムさんは幼稚園の時は親の言うとおり音楽を習いました。しかし、小学校に入ってからは、いつも運動場でサッカーをする生徒たちに付きまとい、ボールといっしょ、ということになりました。

サッカーへの燃えるようなその趣味は先生たちに認められ、キムさんはサッカークラスの一員となりました。キムさんはサッカーの基礎技術を他人より早く習得し、数か月後には学校チームの選手として出場できるまでにいたりました。

第1回全国サッカークラス対抗試合で5回も得点したというキム・ウンチョルさんもこのクラスの有名なフォワードです。そのお母さんのキム・オクスンさんのお話です。

「ある日、サッカーの先生が訪ねて来てウンチョルがサッカーに素質があるから、クラブに組み入れようと言うじゃありませんか。　それで、主人と話し合って学校のサッカークラブに入れることにしました。　実際やってみますと、なんと、親としてもびっくりするほどウンチョルはサッカーの発展がとても早いでした」

この学校のサッカークラスの生徒たちの才能は、決してひとりでに花咲いたのではありません。サッカークラスの担任リ・チュンさんは、生徒たちへの科学的な訓練指導の方法の探究に情熱の限りを尽くして来ました。リさんは、どうすれば小学生の心理に合わせて、生徒たちを退屈することなくサッカーに熱中させられるかをいつも考えました。

そして多くの教材、参考書と進んだ教育方法、CDの資料を研究しながら生徒たちに基礎技術の動作をもっと早く、もっと正確に習得させるため努めました。努力は実を結び、生徒たちの基礎技術の水準は日増しに発展しているのです。

生徒のハン・グァンソンさんのお話です。

「これからサッカーにもっと励んで、共和国の有名なサッカー選手になるつもりです」

ボールに込められた生徒たちの夢は、立派な教育制度によってきっと叶えられるでしょう。