ペクトゥ山に昇った光明星

白頭山に昇った光明星

20世紀の末、朝鮮の各地で抗日革命闘争の時、幹にスローガンを書き込んだ木が発掘されました。これらの木は、朝鮮の聖なる山ペクトゥ山*1地区とムサン*2、オンソン*3などの北部地帯はもとより、ヤンドク*4、ピョンヤン*5、シンピョン*6などの中部地帯でも次々と発掘されました。

久しい前のものが発掘されたこと自体が大きな出来事でしたが、それにも増してなお人々を感動させたのは幹に書き込まれたスローガンの内容でした。その中には厳しい抗日戦争の中に生まれた偉大な金正日総書記を光明星として称える内容のものもありました。

「同胞よ、ペクトゥ山にペクトゥ光明星が昇った」
「三千里の山河に明るい光を放つペクトゥ光明星万歳」
「朝鮮よ、民族よ、誇ろう、朝日の明るいわが国に光明星昇ってお前を照らす」
「2千万の白衣民族の大幸運ペクトゥ光明星出現」・・・

歳月の流れの中にも光を失わないこれらのスローガンは朝鮮人民の万年の富でした。

金正日総書記がチュチェ31（1942）年2月16日、秘密のベースキャンプ・ペクトゥ山密営で誕生した時、朝鮮人民革命軍の隊員たちは大きな喜びに包まれて総書記を「光明星」と呼びました。

光明星、これには偉大な金日成主席の息子が将来、朝鮮の行く手を照らす明るい星になってほしいという意味が込められていました。隊員たちは光明星の誕生を一日も早く人々に知らせたい思いで胸を燃やしました。 このことが伝えられれば人々がどんなに喜ぶだろう、また強い自信がわいてくるだろう。それで、密林の木々にスローガンを書き込みました。

「あ、ペクトゥ光明星の誕生を告げる」
「同胞よ、見るか、聞くか、ペクトゥ山に金隊長の意志を継ぐ光明星が昇った」

これらの文字は、ペクトゥ山に朝鮮の明るい星が昇ったことを民族みなに知らせる隊員たちの心の底からの叫び声でした。隊員たちはペクトゥ山でまた一人の将軍が生まれたことに喜びを禁じえませんでした。遠く離れた所で戦っていた朝鮮人民革命軍の各部隊からも祝いのメッセージと心のこもる物資が送られました。

ペクトゥ山で朝鮮人民革命軍の隊員たちの祝福の中、パルチザンの息子に生まれ、硝煙にくすんだ服を着て突撃の号令を聞きながら成長した総書記の生涯は、このように最初から人並外れたものでした。いつもパルチザンの隊員たちとともにいた総書記が最初に覚えたのも「銃」、「剣」、「独立」、「革命」のような言葉であり、歌も「遊撃隊行進曲」や「インターナショナル」など革命的な歌をもっと多く歌いました。

パルチザンの隊員たちの射撃の音に聞き慣れてどんな銃声や砲声にも驚かず、パルチザンの隊員たちの勇猛果敢な姿を毎日のように見ながら育ちました。総書記は千変万化するペクトゥ山の気概そのままに強く育ちました。

当時、遠く離れた活動地区で朝鮮人民革命軍の隊員たちとともに過ごしたことのある中国抗日連軍の指揮官夫婦は、訪朝して抗日戦争の時の旧友に会った席でこう語りました。

「その時、抗日遊撃隊の隊員たちが喜びに満ちて総書記のことをペクトゥ光明星と呼んでいた姿が目に鮮やかです。隊員たちが金正日総書記をペクトゥ光明星と呼んだのは、総書記が偉大な金日成主席の後を継いで朝鮮の未来を照らす太陽になってくれることを切に願ってのものでした」

生涯を通して金正日総書記が堅持した強い革命思想と不屈の闘争精神、いかなる大敵も恐れない英雄の気質は、革命の聖なる山ペクトゥ山で誕生し、第一歩を踏み出した並ならぬ人生から始まったものでした。

まさに金正日総書記はペクトゥ山に昇った光明星、ペクトゥ山タイプの偉人でした。