フクキョ三葉虫の化石

黒橋三葉虫の化石

フクキョ三葉虫の化石は朝鮮のファンヘ北道*1ファンジュ郡*2のフクキョ里*3にある天然記念物です。チュチェ15（1926）年に発見されました。化石のあるところの標高は70～80メートルです。化石のある地層は傾斜の緩やかな斜面に露出していますが、その広さは5平方キロメートル程度です。

三葉虫は長さ2～7センチメートル、幅1～3センチメートルの大きさで表れ、ほかの化石も少しずつ混ざっています。三葉虫綱は節足動物門のうち、すでに死滅した1つの綱で、古生代の海に棲息しました。体形は平らで背には甲殻があり、弱い腹膜と足がついています。

浅海の海底を這うようにして過ごし、ごく稀には浮遊したりして珊瑚や無脊椎動物と一緒に暮らしました。三葉虫は下部古生代に今のファンヘ北道チュンファ郡*4とファンジュ郡一帯、ピョンアン南道*5一帯で繁栄しました。

フクキョ三葉虫の化石は古生代、わけても下部古生代のカンブリア寄生物の進化の解明で学術的意義が大きいです。

（観光）