パレスチナとイスラエルとの紛争に対する国際社会の態度

パレスチナとイスラエルとの紛争に対する国際社会の態度

先日のパレスチナ問題に関する国連安保理会議で中国代表は、「国際法に反するイスラエルの領土併合計画は新たな緊張を招くであろうし、国際共同体は併合に反対する声を高めなければならない。中国は国際的支持を受ける和平のプロセスを支持する。中国は多国間の機構を設ける為の国際平和大会の召集についてのパレスチナのアッバス大統領の呼びかけを支持する」とし、「平和大会への参加を肯定的に考慮する」との立場も示しました。

ロシア代表も「4カ国協議グループの一員としてパレスチナとイスラエルとの協議を主管する用意が出来ている」とし、パレスチナ問題は中東の中心的問題なのでパレスチナとイスラエルとの協議の即時開始を呼びかけました。また「国連決議アラブ平和の発案等、国際的に認められた方法で問題を解決する為努力する用意が出来ている」と言いました。

キューバ人民権力全国会議は声明を発表し「イスラエルの戦略は現存する国連決議に反する膨張主義的且つ植民地主義的なものだ」とし、国際社会が共同の努力でパレスチナとイスラエルとの紛争にピリオドを打つ事を呼びかけました。

アラブ諸国も「イスラエルのヨルダン川西岸地域の併合は国際法に反し中東和平を阻む行為だ」と非難し、2カ国解決策のみがパレスチナとイスラエルとの紛争を収束させ公正で包括的な和平を実現し、東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国の創設の為の唯一の方法だという事を再確認しました。

イスラエルのヨルダン川西岸地域の併合計画に欧州連合の加盟各国も反発しています。

欧州連合加盟国の外相達は欧州連合外交安全保障上級代表に、もしイスラエルがヨルダン川西岸地域の如何なる部分に対する主権を適用する場合、欧州が執る事の出来る確固たる方法に関する目録を作成する事を求める連名から成る手紙を送りました。

手紙は、「併合が招きかねない法的及び政治的影響関係とそれが欧州の全ての合意に自動的に及ぼす影響について明確にする事を求め、提案された16の目録が併合を防ぐ為の欧州の努力に寄与するだろう」と主張しました。

このように中東和平を破壊するイスラエルの行為が国際社会の非難の矢面に立ち、国際社会は独立国創設の為のパレスチナ人民の戦いを積極的に支持しています。

（時事評論）