ハンドレ平野の地平線

ハンドレ平野の地平線

ハンドレ平野はピョンアン北道*1テチョン郡*2にあります。ハンドレとは一杯の釣瓶と言う意味です。ハンドレ平野という名は朝鮮の解放前、水が余りにもなくて小川の底を掘って少しずつ溜まる水を一杯ずつ釣瓶で汲んで作物を育てた所ということに由来しています。

釣瓶一杯の水には溜息一杯、血の涙も一杯、血のにじむ汗も一杯、と言われるほど水のない所でした。その上、ちっぽけな田圃ばかりで、昔、自分の土地に印を付けていた地主が、間違って他の地主の土地にまで杭を打ち込んでしまい、取っ組み合いの喧嘩をしたという話まであります。

そのハンドレ平野が今はすっかり変わりました。果てしない平野には区画整理された大きな田畑が広がり、トラック、トラクターが十分往来できる道路と農業用水路が伸びています。すっきりと区画整理されたハンドレ平野の地平線に鶴が群れを成して飛び交う光景には、誰もが心を奪われてしまいます。

10数年前、最前線部隊の視察を続けていた敬愛する金正日総書記がカンウォン道*3のある道路で車を止めました。細長いところに小さな田圃のあぜ道が入り組んでいるのを眺めていた総書記は、同行の人たちに、耕地整理をしましょう、カンウォン道の耕地整理は以前から私が考えて来たことで、確固たる決心です、耕地整理をする時になりました、と述べました。

こうして始まった耕地整理は、始めにカンウォン道で、次いで国中で行なわれました。耕地整理されたハンドレ平野を訪れた金正日総書記は社会主義朝鮮の土地らしく変わったことにとても喜びました。

朝鮮人民は先軍の時代と共に一新したハンドレ平野の地平線を先軍の朝鮮に相応しい景観、先軍11景の一つに数えています。