チャンジャ山の二本の五葉松

将子山の二本の五葉松

アメリカの武力侵攻を退ける朝鮮人民の祖国解放戦争最中の1950年10月10日、偉大な金正日総書記は北部のチャガン道*1チャンガン郡*2のチャンジャ山*3にいました。その日は朝鮮労働党創立記念日なので村では簡単な集いがありました。

集いの後、一人の活動家は総書記が住んでいる家へ向かいました。ところが、意外にも幼い総書記が妹と一緒に家のそばに小さな五葉松を植えているのでした。根が傷つかないよう穴に土を丹念に入れて埋めながら総書記は、この木が大きくなった時、父の金日成将軍と一緒に来て見たら、将軍がとても喜ぶでしょうと述べました。それを見る活動家には、一時の戦略的後退の時の事が思い浮かびました。

1950年9月、金日成主席の戦略的方針に従って朝鮮人民軍は一時の戦略的後退を始めました。幼い総書記も後退の道に着きました。一行はある山里に泊まり、朝になるとせせらぎに場所をとって食事の仕度をしました。ところが薪がありませんでした。

それで運転手が山に登り、青い松や薪炭材のクヌギの枝を折りました。運転手を手伝って薪拾いをしていた総書記がそれを見て近寄りました。そして、アメリカ軍によって木が焼き払われることだけでも胸が痛ましいのに何故青い木を切るのですか、私たちが後退するからですか、この大事な土地と森は永遠に私たちのものとして残るでしょう、と述べました。

運転手が切ったのは青い松の枝数本と一握りにもならないクヌギの枝だけでした。しかし総書記にはその全てがこの上なく尊い国の財宝と思われました。その日のことを思い起こした活動家は、この厳しい時に国の木一本、草一本にも深く心を遣う総書記の熱い祖国愛に強く胸を打たれました。

偉大な金正日総書記が祖国解放戦争の時、チャンジャ山に植えた二本の五葉松は、総書記の崇高な祖国愛を伝えながら今も青々と育っています。