サムジヨン鹿

三池淵鹿

サムジヨン鹿は朝鮮の北部リャンガン道*1のサムジヨン郡*2に棲息しています。このサムジヨン鹿の亜科はアジア東部の限られた地域に分布しています。

体長90～160センチメートル、体高80～110センチメートルで、体重は90～130キログラムです。雄だけにある枝角は6年生になりますと、4つになります。毎年、4～5月に枝角の脱落がありますが、新しく生ずる枝角は8月になれば完全に成長します。枝角は70～80センチメートルまで育ちます。5～6月ごろに1～2頭の子を産みます。

鹿は個体数が急激に減っていますので、現在、世界的な保護動物となっています。軽石で厚く覆われたサムジヨン鹿の棲息区域は傾斜が緩やかで、いく筋もの河川が流れています。

そしてカラマツとトドマツ、シラカバなどが混成林をなしており、その下でブルーベリーとキバナシャクナゲなどの潅木と草本植物が育ちます。鹿はさほど大きくない群れをなして、山すその低い地帯で活動しています。

朝鮮ではサムジヨン鹿を天然記念物に指定し、この一帯で鹿の棲息環境と個体保護に特別な注意を払っています。

（観光）