コグリョ時代の塩焼き場の址

高句麗時代の塩焼き場の址

最近、共和国の歴史学界でナンポ市*1オンチョン郡*2のウォンウプ*3という村一帯で塩焼き場の址を発掘しました。紀元前277年から668年まで存続したコグリョ、高句麗時代の遺跡です。

この遺跡は、たき口と釜の施設、そして、煙を排出する煙道と灰の処理施設からなっています。釜址は長さ130センチメートル、幅105センチメートルで平らな底面になっています。煙道施設は煉瓦造りですが、長さは310センチメートルです。20メートル離れた所にかん水貯留用の施設もあります。

この地帯は、朝鮮西海に近い地域に位置しています。この一帯では、塩水を運ぶ水がめ、塩を漉し取ったこしき、貯蔵用のかめ、壺などの欠片、焼き物など多くの遺物が出土しました。

これまで、朝鮮で塩をどう生産したかについては、当代の文献記録に短編的に記されていました。それが、このたびのコグリョ時代の塩焼き場の址の発掘により朝鮮での塩の生産の歴史と方法について物質的史料をもって体系付けることができました。