クジュ大捷

亀州大捷

外来侵略者を退ける朝鮮人民の闘いの歴史には3大大捷、三つの大きな勝利が記されています。その一つが918年から1392年まで存続したコリョ、高麗時代にあったクジュ大捷*1です。クジュは今のピョンアン北道*2クソン市*3です。10世紀後半から13世紀までクジュと呼ばれました。

クジュ大捷は1019年2月、カン・ガムチャン将軍の指揮の下、コリョ軍がクジュで外来侵略者を殲滅した戦闘です。すでに、侵略戦争で2回も大敗したにも関わらず、10万の大兵力が1018年12月、3回目にコリョへ侵入しました。しかし、侵略者は、戦闘で大きな損を見たばかりか、疲れきり、食糧難まで重なって1019年1月に総退却を余儀なくされました。

社会科学院の歴史研究所の研究者キム・ミョンソプさんのお話です。

「退却する侵略者はクジュを通れば、たやすくコリョの域内を逃れることができました。カン・ガムチャンは敵情と地勢を把握した上でクジュという所で殲滅戦を行うことにしました。クジュに陣取っていたコリョ軍は侵略者の退路を遮りました。侵略者の退却は中断され、双方間に熾烈な激戦が繰り広げられました。敵陣は大混乱に陥り、生き残った数万人の騎兵は逃げはじめました。コリョ軍は敗走する敵軍に対する一大殲滅戦を展開しました。敵軍の亡骸が野原を覆い、捕虜や鹵獲した馬、鎧と兜、兵器は数え切れないほどでした。10万のうち、生き残った敵兵は僅か数千人でした。この勝利は歴史に『クジュ大捷』、クジュでの大勝利と記されています」

クジュ大捷とともにカン・ガムチャンは名将としてさらに名声が高くなり、男装をして戦場で壮烈な最期を遂げた娘のソルチュクファの名は今に伝えられています。